有岡くんの病系短編集

貧血 5 ページ30

ｰ知念sideｰ







圭人達も帰って来て、次は僕達の番。



眠っている大ちゃんを優しく起こせば、直ぐに起きてくれて3人で向かう。








山田「どう？体調」


有岡「寝たから、少し平気」


知念「無理は絶対ダメだからね？」


有岡「うん、ありがとう」








そうして撮影が始まる。




わちゃわちゃ感を存分に出したいらしいので引っ付いてても違和感無い。






それから少し時間が経ち、大ちゃんにギューッと抱きつくと、明らかに暖かい体温が伝わってくる。








知念「大貴、辛くない？(ﾎﾞｿｯ」


有岡「だぃ、じょーぶ」


山田「ライト熱いよね？目眩する？」


有岡「ちょっとだけだから、へーき」








と言ってるけど、顔は歪ましてるし絶対うそ。



でも後ちょっとだからって最後までやるんだろうなって思ったから渋々最後までやる。








スタッフ「はい！オッケーです！！」


有山知「ありがとうございました！！」








そう言って3人で立てば、大貴の体がフラッと傾いて慌てて涼介と支える。







有岡「はぁ…はぁっ」


山田「早く帰ろうね」


知念「あとちょっとだけ頑張って」







体格差が変わんないから、おんぶなり抱くなり出来ないから支えて歩くしか出来なくて。




楽屋に戻れば圭人とゆーてぃだけ残ってた。









岡本「お疲れ様、薮くん達は伊野ちゃんの看病する為に帰っちゃった」


知念「え？大事なBESTメンバーのくせにっ」


中島「まぁまぁ、自分達を責めてるんだよ。大ちゃんに酷いこと言っちゃったって」


山田「それなら俺達も変わらないのに」


中島「取り敢えず、7で看病だぁ！」


7「おー！！」







そして涼介の家に行って皆で看病を始める。





わちゃわちゃし過ぎて煩かっただろうに、大貴は微笑みながら俺達を見ていて、


あんなに責めたことが胸に響いて、謝った。




そうしたら大貴は直ぐに大丈夫だよ、俺こそごめんね？


と謝って、更には頭を撫でられちゃった。





いつもは子供っぽいけど、やっぱりお兄ちゃんなんだなと思った。






あ、大貴は僕達がちゃんと看病したから元気になったよ？





元気になり過ぎて煩かったけどね？






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