貧血 3 ページ28
ｰ有岡sideｰ
起きると変わらない景色。
そろそろ戻らなきゃ。もう撮影も始まってるはずだ。
正直、楽屋に戻りたくないけど仕事はしなきゃだし、
立てば体の重さは上がってて目の前がグルグルしてる。
大丈夫、まだ隠せるはず。
楽屋に戻れば、伊野ちゃんと高木と薮くんが居なくて、最初のペアがやってるんだなって分かった。
岡本「大ちゃん！おかえり」
有岡「ごめんね、迷惑かけて…」
光くんや知念、山田からの視線が痛い。
でも動かなかった自分の責任だもんね。
そんな事を考えてると3人が帰って来て、次のペアである圭人と裕翔と高木が向かっていった。
どうしよ、3人が居なくなったら味方居なくなっちゃう。
八乙女「大ちゃん、さっきのどういうつもり？」
薮「伊野尾、体調悪いって来た時に説明したよね？」
有岡「ごめん、なさい…」
山田「ごめんって謝られてもね」
知念「辛いのは伊野ちゃんなんだよ？」
辛いのは伊野ちゃん…。
辛いのは…伊野ちゃん……だけじゃないのに。
俺も…俺だって…
有岡「みんなに何が分かるんだよ！！伊野ちゃんが体調悪いのだって分かってるよ！
俺だって本当なら伊野ちゃんの為に動きたかった！看病したかった！！」
山田「なら…！」
有岡「俺だって！！
伊野ちゃんだけじゃないよ…俺も…辛いんだよ……っ」
最後は言葉に出来たか分からないくらい小さな声で呟いた。
叫んだからなのか、目眩も痛さも増してきてそのまま床に打ち付けられ意識を手放した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぞれ(プロフ) - 、さん» ありがとうございます！！私も作品を見させて貰ってます！そう言って貰えるととても嬉しいです！これからの活力になります！！ (2020年6月5日 22時) (
レス) id: 7558808ebf (このIDを非表示/違反報告)
、(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» いつも、見てます！私も一応小説を書いているのですが、霙さんの様に、短い文章でも、状況などが伝えられる方は凄いなと思います！これからも応援してます！ (2020年6月5日 22時) (レス) id: 4968bdbe22 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - ありちゃんさん» そう言って貰えるとすっごい嬉しいです！！頑張りますね！！ (2020年5月10日 19時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» え、めちゃくちゃ嬉しいです…。これからも楽しみにしてます！！ (2020年5月10日 19時) (レス) id: 2aaa8d9543 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - ありちゃんさん» ありがとうございます！！ありちゃんさんの作品も密かながら見させて貰ってて…！！嬉しいです！ (2020年5月10日 16時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぞれ | 作成日時：2020年4月23日 0時
