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「初めまして、ライヴィス」
「は、はい!僕は初めてじゃないですけどね」
私と背は変わらないんじゃないだろうか?少年という言葉がぴったりだ。上目遣いの潤んだ目は庇護本能と共に加虐精神が煽られる。
「私とライヴィスはどこで会ったの?」
そう誰とはなしに聞いてみるとライヴィスが挙手して
「はい!僕たちが同じ家にすみ始めた頃からです!」
と答えた。
同じ家、というワードはなぜか懐かしいような、郷愁をそそられるような気がした。
そしてこの男を見た時、私の中でそれは決定的なものとして位置付けられた。
「久しぶり、窓口。名前は言わないでおくよ。君が言うところのしろくまひまわり、だね」
よく言えば純朴そう。悪く言えば田舎っぽい。そんな男であった。
「そして、僕は君の家。いつでも僕に帰っておいでよ」
聞いただけでは全く意味がわからない。だって、家って何?帰っておいでよってどうやって?
そんな理性を吹き飛ばすほど彼の言葉は私に馴染んだ。
「君は僕の一部で、僕は君。そんな関係だったんだ。とりあえず色々思い出す間、僕の家に泊まって行きなよ。お家が広くて寂しいんだ」
にっこり笑った言葉に私は微笑んで、頷いた。


ああ、彼は私だったんだなあ。
自分でも意味不明な定義づけがここでおこなわれた。

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作者名:何處 | 作成日時:2016年6月26日 21時

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