受信メールpart3【赤葦京治】

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赤葦side






昼休み、授業が終わってから木兎さんに呼び出されていた俺は3年生の教室へ向かう



3年生の教室だけあって、2年がいるのは珍しいことだからか視線が集まる




｢あ、赤葦！｣

｢急に呼び出して何かあったんですか？｣

｢いや、急用ってわけじゃないんだけど｣




『お前ら最近どうなの？』と言った



｢お前らって……？｣

｢Aとだよ
ぎくしゃくしたり、しなかったり
見ててなんかヒヤヒヤすんだよ！｣

｢はぁ……｣

｢先輩として、心配だからな！｣




『先輩』というワードを強調していう木兎さんに



｢別に大丈夫ですよ｣



と、返事をした



｢ふーん、まあそれならいいけど｣

｢用ってそれだけですか？｣

｢それだけって……！
せっかく人が心配して……｣




いつものようにしょぼくれモードに入った木兎さんの機嫌をとった後


自分の教室へ向かった





｢赤葦｣




声がした方を向くと、侑香の姿




｢なに？｣

｢……木葉先輩と話した｣

｢……！｣

｢まあ、呼び出されたんだけどね
Aこと、頼んどいたからきっと大丈夫だよ｣

｢……そっか｣

｢赤葦は、いつまでこのこと内緒にしとくの？｣

｢その質問、そのまんま返すよ｣

｢……ごめん｣

｢別にいいよ
俺は大丈夫
……そっちは？｣

｢私も大丈夫｣

｢……そっか
俺、教室戻るから｣

｢引き止めてごめんね｣

｢いや、大丈夫｣



それだけ言って、また教室に向かって歩きだした

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