受信メールpart3【赤葦京治】

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木葉side




部活中、タオルをもらいにマネージャーであるAの元へ行った




｢タオルとってもらってもいい？｣

｢あ、はい！｣




朝よりは少し良くなった顔色を見て安心する





｢そういえば｣

｢え？｣

｢赤葦とは、どうなの？｣

｢んー……
またちょっと話せるようにはなりました｣

｢へぇー、いいことじゃん｣






話せるようになったのか、よかった


なんて思いながら、汗を拭いていると






｢……京治は、由佳里ちゃんのこと
どう思ってるんでしょうか｣

｢……え？｣





深刻そうな表情で言ったA



なぜAがそんなことを言ったのか



もう何か知っている……？






｢なんか、わからないことだらけなんです
友達も様子が変だし
京治も……｣

｢まあ、気長に待てばいいんじゃね？｣

｢気長に……？｣





俺は、Aの声に被せて言った




｢たまたま赤葦もその友達も何か悩みがあるんじゃね？
重なったっておかしくないし
そうお前が気を張る必要ないだろ？｣

｢……多分違います｣

｢違う？｣

｢『たまたま』なんかじゃないです｣

｢……？！｣





やっぱり、Aは何かを知っている



それとも、何かに気づいている？



俺の中に焦りが生じる





｢きっとたまたまなんかじゃない
2人は、何かに苦しんでると思うんです……｣

｢……まあ、俺はその友達のこと知らねぇからなー
相談ぐらいは、のってやるから｣

｢……！
ありがとうございます！｣

｢そろそろ俺もどるな｣

｢はい！｣





その場にいれなかった



このままあそこにいたら、全て話してしまいそうになったから




隠し通すことは、もう無理かもしれない







｢……これは、もう時間の問題だ
隠しきれないぞ、赤葦……｣

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