受信メールpart3【赤葦京治】

85メール ページ25

｢それに加えて、私が当時付き合ってた彼氏と仲良くなって、そのまんま私は振られて……
私、知ってますよ
『スタメンになれた』って、あいつの前で泣いて喜んでたの｣

｢……？！
それは……｣

｢言い訳は、いいですよ
しかも、そのとき私と付き合ってたから付き合えないって他の先輩方にも話しましたよね？
なんで、付き合ってるだけで私が悪く言われるんですかね？｣

｢由佳里ちゃん……｣

｢だから、決めたんですよ……
後悔させてやるって……
そうじゃなきゃ私は、自分を抑えられそうになかったから｣






そこで思い出した




侑香についていた痛そうな傷



由佳里ちゃんのこと、嫌い？って聞いて答えなかったこと




今の話が本当だったら……



納得できてしまう



でも……





｢どうして京治を……｣

｢京治先輩は、A先輩の好きな人だったからです｣

｢え？｣

｢だって……
自分が苦しむよりも
自分の大切な人が苦しむ方が辛くないですか？
だから、A先輩には苦しんでもらう必要があったんですよ
侑香先輩の大切な人だったから｣





私はその言葉に絶句した



そんな理由で……





｢そんな理由で京治を巻き込んだの……？｣

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