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僕は、彼の目をまっすぐと捉えた。








「ありがとう。

僕と友達になってくれて、僕の作品を愛してくれて」







ここに来て、僕は素晴らしいものを得た。


…かけがえのない友人だ。







今なら分かる。

何故 僕が荘園に招かれたのか。










「この台本、君と僕の話なんだ」



「…!」









「大好きな君に、最初に見てもらいたくて」












ルカくんは、バッと顔を上げて僕の方を見た。


あっ、もしかして……何も言わずに話を作ってしまうのはマズかっただろうか?






「あ…その、二人で過ごした時間を勝手に物語にしてしまったのは反省してる。嫌だったらごめ」

「すごく、すごく嬉しいよ!!」



「…へっ?」







ルカくんは、綺麗な灰色の目に涙を浮かべていた。


彼の泣き顔なんて初めてで、少しだけ動揺してしまう。





「え、待って泣かないでーっ!!
ぐ、ぐすっ……な、泣くのは台本見てからだから、ずびっ」




「ふっ…ふふ……ははは!
A君ももらい泣きしているじゃないか!」


「そんなに喜んでくれるとは思わなくてさ」




「そりゃあ喜ぶとも。

他でもない君が、私のために書いてくれたものなのだから」






待って。ますます視界が揺らいできた。

頬は冷たいし、ルカくんの顔も見えない。





彼の笑い声を聞きながら、僕は慌てて目をゴシゴシ擦った。



本当、最近は泣いてばかりだなぁ。








「よし、それじゃあ早速 見てみるよ───」

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設定タグ:第五人格 , 囚人 , ルカ・バルサー   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:大二重 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/  
作成日時:2021年3月21日 18時

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