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『そのあと風磨の事探してくるって言って、A、探しに行っちゃって、結局その年は一人で花火見たんだよな。
この花火大会が終わってからも告白しようとする度に
邪魔が入ったり、言葉が足りなかったりして
ずっと上手く伝えられなくて今に至る。』


「そっか。でもそれって、樹はシャイでも臆病でもないような気がするけど…
だってAちゃんに気持ちを伝えようとしてきたんでしょ?
だから今まではちょっと上手くいかなかっただけで、頑張ってみたら次こそは上手くいくかもしれないよ!」

カイは笑顔でそう言ってくれた。


「今日は俺が邪魔しちゃったんだけどね。」

『それはもういいよ。』



「あのさ、俺、話聞いてて思ったんだけど、樹じゃなくてAちゃんがシャイなんじゃないかなって」

『どういうこと?』

「それはそのうち分かるって!」



さっきケンカしたとは思えないほどに話し込んでしまい、話題はカイの好きな人になった。


『カイは?』

「え、なに?」

『とぼけるなよ。好きな子』

「樹ほんとそういう所だよ!」

『なにが』

「ずるいわー
樹を好きだった子だって分かって言ってるでしょ!」

『カイが急にキレだすからそりゃあ分かるよ。その仕返し。
それでどの子?名前は?』

カイは照れながらも好きな子の事を教えてくれた。
カイとは今度遊ぶ約束をして、この日は別れた。





「いつにも増して怖い顔してるなお前」

松村は俺に言った。

午前11時。今日は終業式だったため、今は放課後。
俺は保健室で保健だよりの清書をしていた。

『いま集中してるんだから話しかけんな。』

「田中くん夏休みが来るのは楽しみになりましたか?」

『松村話聞いてた?
うるさいだまれ!!』

「相変わらずあたり強いな。俺なんかした?」

『お前は借り物競争の時から、俺の敵なんだよ。』

「それはお前が勝手に好きな人の好きな人っていうお題引いただけじゃん。
ところでさ、好きな人の好きな人は誰なのか分かった?」

『は〜まじ上手くいかねー。何やってるんだろ俺』

「情緒不安定だな。」

『俺だって行動したんだからな!』

「偉いじゃん。けど相手に伝わらなかったら意味ないからね。」

『松村、俺どうしたら上手くいくかな?』

「んー田中は相手といつ会ってるの?」

『毎朝』

「は、同じ学校じゃないんだよな?」

『登校だけ一緒にしてんの。』

「へー何で登校中に告らないの?」

『え、何でってもっといいタイミングで告白したいじゃん。』

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設定タグ:SixTONES , 田中樹 , 京本大我   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月18日 23時

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