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この際松村にどう思われようがどうでもいい。

重大なのは明後日から7月になるということ。
つまり、残り3週間の内にAに告白しなくてはならないのだ。正確には告白すると風磨に宣言してしまった。


「7月のどこに嫌な要素があるんだよ。夏休みが始まるのは田中も嬉しいだろ?」

『うん嬉しいけど。いや嬉しくない。』

「田中って意味わかんないね。」

『あー何でこんなに時間経つの早いんだろ。』

「それは毎日同じ事の繰り返しでやるべき事が出来てないからじゃないのか?」図星だった。


言い返せずにいると、松村は続けて言った。

「田中は6位でビリだよ。」

『は』

「借り物競争、不正解は失格だから田中はビリだ。」

「まー最終結果に影響しなかったからいいけどな。」 そう言いながら俺に例の紙を見せてきた。


[好きな人の好きな人]


『そのお題引いたやつに好きな人がいるか、も、いたとしてもそいつの好きな人に好きな人がいるかもわかんねーのにそんなお題考えんなよ。』

「でも田中は好きな人いるんだろ。じゃないとこのお題で迷ったりしない。」

『本人がいなかったんだから仕方ないだろ。』

「お前さ、好きな人の好きな人は自分ですって言えるくらいの度胸がある男になれよ。」

『なんだよ。松村は言えるわけ?』

「そりゃあね。田中って見た目はチャラいくせに、中身はシャイボーイなのな。」

『そのセリフもう聞き飽きるくらい言われてる…』

「じゃあもう言われないように行動すればいい。」


松村の言うことはどれも正しい。だから余計にムカつく。
俺はイライラしたままその場を去った。




雨が降る中、Aとの帰り道。テスト期間は部活がないからAと一緒に帰ることが出来る。

「樹大丈夫だよ!次のテスト頑張ればちゃんと進級できるから!」

『俺今回のテスト結構いけたよ?』

「え、そうなの?じゃあ何でそんなに機嫌悪いの?」

『そんなことないよ。』

「うそつき。樹の機嫌なんて顔を見ればすぐに分かるよ。」

俺が不機嫌かどうかはすぐに分かるらしい。



-じゃあもう言われないように行動すればいい-
松村の言葉はかなりムカついたけど、今の俺には効果抜群で。


『あのさ、期末テスト終わったらどっか行かない?』


松村と風磨をギャフンと言わせてやるんだ。

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設定タグ:SixTONES , 田中樹 , 京本大我   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月18日 23時

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