IV ページ10
とある昼下がり
いづみは自室から談話室へと向かう途中ドタバタと廊下を走る足音が聞こえ視線を其方へ向けた
すると慌てた表情だった支配人。松川伊助が居た
彼は、監督〜！思い出しましたよ！！と大声でそう言った
「し、支配人！？思い出したって、何を…？」
いづみは、あまりに必死な支配人に後退りしその思い出した事について問いかけた
支配人は肩で息をして、落ち着くと真剣な顔そして焦った顔でいづみに言った
「昨日の夜、談話室で段ボールに入っていた大きな鏡があったと思うんですけど、それですよ！！」
「ありましたね凄く年季の入ったアンティークの鏡が、それがどうかしたんですか？」
「劇団七不思議の話をしましたよね？その鏡、七不思議に出てきたのを思い出したんですよ！…その鏡は『ある事』をするとその鏡に何かが映ると言われているんです！！」
「でも昨日は何も起きなかったですよね…？」
「そうですが、『ある事』をしていなかったから出なかったんですよ！多分！」
と自信満々にそう言う支配人に、いづみは苦笑いをした
そしてふと考え込んだ
「支配人、そのある事って一体何をすれば鏡に映るんですか？」
そう言うと彼は、残念そうに肩を落とし
「それが…私も詳しくは知らないんですよ…。」
「そうなんですね、…でもあの雰囲気何かあっても可笑しくないと思っていましたが、まさかそんな事が。」
いづみは顎に手を当てしみじみ思った、支配人は この事他の団員達にも話しておいた方が良いでしょうか？ と聞いてきた
「(もしも、皆さんがそのある事をした場合その鏡が反応したら、パニックになるだろうな…まぁ、知っててもなるんだろうけど。 でも、知ってて損は無いかも…？)そうですね
話しておいた方が良いでしょうね。」
「分かりました！」
と彼は笑顔でそう言い去っていった、いづみは自分の用を済ます為談話室へ移動し、ドアを開けると鏡をじっと見つめるシトロンが居た
「シトロンさん？」
「オー、カントクネ！ 」
「シトロンくん、どうしたの？その鏡じっと見てたみたいだけど…？」
といづみが聞くとシトロンは考え込み、パッと思い出したかのようにすれば、真剣な顔でいづみを見た
「カントク、ワタシ見たネ…。」
「な、何を？」
「この鏡から腕が伸びて来たネ！」
「…え？」
まさかもう、この鏡の不思議な力を見つけた人が居るとは思ってもみなかったいづみだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)Yura(プロフ) - 返信が遅くなり申し訳ありません。 そう言っていただけて光栄です。 更新お楽しみに^^ (2022年2月13日 21時) (
レス) id: cf34741e28 (このIDを非表示/違反報告)
Alice_Livilove(プロフ) - めっっっっちゃ好きです！！！！A３とツイステ、両方推してるのでマジで更新楽しみにしてます！！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 3fa8fd3032 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メル | 作成日時：2022年2月7日 21時
