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「A〜終わり〜!!ダウンしろ!!」
A「えー…もう少し打ちたいのに…」
「連休入ったらいっぱい打っていいから…」
A「聞いたからね!連休はいっぱい打つからね!!」
放課後の部活。
終わってからも居残りで打っていたら
いつの間にか時間になっていた。
沙耶はもう部室にいっているらしい。
A「はー…3年になったら時間の進みが早いや…」
「まぁね…うーわ、体やばっ」
だらだらと話をしながら柔軟していれば
そんなことを言われる。
体は柔らかい方だから怪我はしにくいけど
見た目はやばい。
沙耶「A〜早くダウン終わらせなよ〜帰ろ〜」
A「待ってよ、私も荷物とってこなきゃ」
沙耶「そういうと思って持ってきたよ」
A「さすが」
沙耶「でしょ?」
体育館のドアの方からひょこっと顔を出す沙耶。
もう荷物は持ってきてくれているらしい。
「ほーら、今日の鍵担当私なんだから早く出た〜!」
A「わ、待って!電気消さないで!」
体育館の電気を消されそうになり急いで体育館を出る。
沙耶から荷物を受けとると、
リュックを背負い校門に向かった。
*
石川「あれ、渡海さん?」
A「あ、石川くんお疲れ様」
石川「お疲れ」
沙耶「じゃあ、私こっちだから!石川くん、Aのことよろしくね」
石川「え?」
校門の前で偶然石川くんと鉢合わせをする。
沙耶はなぜかニヤニヤしながら
自分の家の方向へ歩いていった。
石川くんとポカンとして
頭に「?」を浮かべて顔を見合わせる。
石川「帰ろうか…?」
A「そう、だね」
少しぎこちなくも歩きだした。
石川「今の時間まで部活?」
A「私は居残りで打ってたの…なんか打ちたい気分でさ」
石川「分かる、俺もなんかボール触ってたいときあるんだよね」
A「オーバーワークになってない?」
石川「それは渡海さんにも言えることでしょ?」
始業式が始まってから数週間。
石川くんとの仲は良く、
2年間一緒じゃなかった時間を
感じさせないほど話すようになっていた。
石川「渡海さん」
A「ん?」
石川「連休中、部活ある…?」
A「確か最終日以外はずっとあったかな…どうかした?」
石川「あのさ、時間が合えば良いんだけど…
部活、一緒にいかない?」
石川くんの言葉に私は思わず足を止めてしまった。
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Lal(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!温かく見守っていただけるとありがたいです! (2020年1月29日 9時) (レス) id: 07929e390c (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続きが気になります! (2020年1月29日 8時) (レス) id: 746f6f9a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lal | 作成日時:2020年1月28日 22時