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校門を通り抜け昇降口に向かうと人だかりが…
ああ、クラス替えか。
A「よっと」
周りの女子よりは少しだけ身長が高い私は
背伸びをすればクラス替えの紙は見えた。
目を凝らして名前を探すと、
A「あった、2組か…」
自分の名前を見つけた。
人混みから抜け、教室に向かおうとすると
「A、」
後ろから聞こえてきた声に振り返る。
A「聡太」
中根「今年も一緒のクラスだな」
A「だね、」
中根聡太。1年の時からクラスが一緒の奴。
出席番号が近いこともあり仲良くなるのは
早い方だった。
A「今年はバレー部の誰かと一緒になれた?」
中根「まぁ、2人ぐらいは…」
A「よかったじゃん、去年誰も一緒じゃなくて泣きそうになってたもんね」
中根「泣きそうになってねぇ!!」
必死に言い訳する姿に笑いながら教室に向かう。
予想通りの反応してくれるからいじるのが楽しい←
「Aー!!」
A「ぐはっ」
中根「可愛くない声出すなよ、一応女子なんだから」
A「聡太、あとでぶっとばす」
教室のドアを開ければ前から衝撃が…
一応鍛えてる体幹が役に立った。
A「沙耶…苦しい…」
沙耶「だって!やっと同じクラスだよ!?」
A「あーそうだねー(棒)」
私のことを抱きしめながらそう言うのは
同じバドミントン部で親友の高橋沙耶。
1年の時に仲良くなってやっと
今年同じクラスになったのだ。
同じ部活の人が一緒のクラスになった
聡太の嬉しさが何となく分かった気がする。
絶対言わないけど。
中根「A〜お前の席一番後ろだってよ」
A「え?」
中根「そこの席」
A「出席番号順じゃないの?」
沙耶「違うみたい」
そんなことを聞きつつも自分の席に行く。
一番後ろになれたのはラッキーだ。
A「隣、誰?」
中根「隣?確か…」
「俺、」
A「?」
ひっつき虫になっている沙耶を
引き剥がしながら聞けば突然会話に
入ってきた声の方を見る。
中根「お、祐希〜!やっと同じクラスになったな!」
石川「え〜…なんかやだな〜」
武智「俺もやだ」
中根「ひどいなお前ら!!」
石川「渡海さんだよね、よろしく」
A「え、あ、うん…よろしく…」
これが最初の出会い。
_________
補足
高橋沙耶
星城高校3年
バドミントン部
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Lal(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!温かく見守っていただけるとありがたいです! (2020年1月29日 9時) (レス) id: 07929e390c (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続きが気になります! (2020年1月29日 8時) (レス) id: 746f6f9a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lal | 作成日時:2020年1月28日 22時