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「A、起きろ」
気持ちよく寝てたらお父さんに起こされた。
A「ん〜…今、何時…」
「2時」
A「わーお」
「熱は下がったみたいだな、お腹は？」
A「空いてる」
起きるとタイミングよくお腹がなった。
体のだるさもない。
*
朝よりはしっかりとした足取りでリビングに向かう。
こたつに入るといずみから連絡が来てることに気づいた
いずみそろそろ始まる!ということで公式練習時の石川くんのスパイクをどうぞ
と数十秒の動画が送られてきていた。
タップして動画を見れば、
A「うーわ、角度えぐっ」
調子が良さそうな祐希のスパイク動画。
にしても音も角度もえぐいな。
お父さんがテレビをつけるとちょうど第2セット開始前だった。
1セット目は取ったらしい。
「お前の高校だっけ？」
A「うん、去年も優勝してるんだってさ」
「へぇ〜」
お父さんが作ってくれた卵のお粥が美味しい。
でも熱い。
A「お父さんもこんなスパイク打ってた？」
「いや、こんな角度がえぐいやつは打ってない。コートの奥に打ったりあとは狙ってブロックアウトとってたぐらいだな…たまに強打打ったり」
A「へぇ〜」
実はお父さんも中学から大学の途中までバレーをやっていた。
大学の時に全日本にも選ばれていたこともある。
将来有望選手なんて言われてたけど選手じゃなくて医者になることを選んだのもお父さんらしい。
ちなみにお母さんはお父さんと結婚するまでバドミントン日本代表選手だった。
A「それで、お母さんのハートにスパイクを決めたってわけだ」
なんてニヤニヤしながら言うと睨まれた。
お父さんは気づいてないけど、お母さん関係で睨んでもそんなに怖くないんだよ。
「A、もう一回お粥温めてやろうか」
A「ごめんなさい、ごめんなさい、これ以上お粥を熱くしないで。やけどしちゃう」
反撃を食らった。
「そういうお前はどうなんだ、」
A「え？何が？」
「彼氏だよ、いずみはいるのに…」
A「あ、いずみに彼氏いること知ってたんだ」
「ヒコが気づいてれば俺も気付くよ」
A「だよね〜」
いずみ、ドンマイ。
佐藤くんを紹介する日はそう遠くなさそうだよ。
「それで、どうなんだ」
A「いないよ。でも、好きな人はいる」
「そっか、」
A「怒らないの？」
そう聞けば、お父さんは手に持っていたお茶を一口の飲んだ。
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Lal(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます！温かく見守っていただけるとありがたいです！ (2020年1月29日 9時) (
レス) id: 07929e390c (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続きが気になります！ (2020年1月29日 8時) (レス) id: 746f6f9a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lal | 作成日時：2020年1月28日 22時
