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1月
いずみ「行ってきます!!」

A「いってらっしゃーい、慌てると転ぶぞ〜」

いずみ「分かって…うわっ!?」

A「ほら、言ってるそばから…」

朝、騒がしくいずみが出ていった。

「Aは行かないのか?」

A「この状況で行けると思う?」

「無理だな、医者として許可しない」

A「でしょ?」

恥ずかしながら私は風邪を引いていた。

そして、今日は春高の決勝。

さっきいずみが慌てて出ていったのは友達と会場で決勝を見るために新幹線に乗ろうとしたら寝坊したらしい。

ひーくんの部屋に泊まればよかったのに…いや、ひーくん寮に住んでるから無理だな。

「まだ熱あるんだからおとなしく寝てろ」

A「はーい…春高始まる頃に起こして」

「分かったから部屋に戻ってろ」

熱はあってもかろうじて食欲があるのが救いだ。

部屋に戻るとスマホに通知が来ていることに気づく。

石川決勝、見に来る?

祐希からだ。

Aごめん、風邪引いたから行けないや

そう送ればすぐに祐希から電話がかかってくる。

A「おはよ」

石川『おはよ、風邪大丈夫?』

A「熱あるけど、食欲あるから大丈夫。多分明日は学校行ける。約束してたのに行けなくてごめんね」

春高の決勝に残ったら見に行くという約束を祐希としていた。

















一昨日こたつで寝ていた自分を恨みたい。





私のバカ。



石川『大丈夫だよ、ゆっくり休んで』

A「テレビで決勝見てるからね」

石川『うん、絶対優勝する』

武智『祐希〜行こうぜ〜』

石川『分かった』

A「頑張ってね」

そう言って電話を切るとモゾモゾと布団に潜った。




が、



A「…寝れない」

二度寝ができない。

すっごく目が冴えてる。

A「いずみのせいだ」

とりあえずいずみが悪いということにした。

しょうがなくスマホをいじっていると、また通知が。








A「…まったく、心配しなくて良いのに」







画面には自撮りで一生懸命に映り込むバレー部3年の写真が写っていた。

その写真を見たあと、不思議と眠気が。

A「春高、勝てますように」

そう呟くと、私は再び意識を手放した。

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Lal(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!温かく見守っていただけるとありがたいです! (2020年1月29日 9時) (レス) id: 07929e390c (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続きが気になります! (2020年1月29日 8時) (レス) id: 746f6f9a9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lal | 作成日時:2020年1月28日 22時

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