☆心の天秤が揺れている? ページ35
キラside
いや、なんで。
なんでここにキースがいるわけ?
そこが謎!謎すぎるっ!
うわぁぁぁ、頭が混乱してくるぅぅぅぅっ!
すると突然、キースがあたしを呼んだ。
「キラ」
「………何よ」
あたしは、冷たい声で言った。
黒の城の者なんて、信じられない。
あたしの両親を傷つけた国なんて。
___信じられるわけ、ないじゃない。
あたしは、キースを睨む。
キースは真っ直ぐあたしを見つめて、こう言った。
「屋上に来てくれないかな」
______________
_______
カリンside
私は、今まで走ったことのない廊下を走った。
ゴメンなさい、ゴメンなさい。
謝りながら、廊下を突き進む。
フウカちゃんが、心配なの。
私が、なんとかしてあげないと___。
理科室につき、私はあがった息を整えた。
うぅ、苦しいわぁ〜っ…。
最近、お稽古ばかりで運動してないからかしらぁ……。
そんなことを思いながら、私はドアを開けた。
しかし、理科室の中には誰もいなかった。
そういえば、さっきチャイムが鳴ったわよねぇ?
終わりのチャイムだし、フウカちゃん帰ったのかしらぁ?
私は、首をかしげた。
そして、「ああ!」と手を叩く。
そうだわぁ、チトセくんよ!
きっとそうよ。
チトセくんが、一番最初にフウカちゃんを助けるものぉ〜!
それなら、安心だわぁ。
私は、理科室から出て行こうとした。
__その時。
『カリンちゃん、カリンちゃん_』
声が聞こえてくる。
私は、廊下の植木鉢の前にしゃがみこんだ。
お花さんだわ。
「お花さん、どうしたのぉ?」
『カリンちゃん、フウカちゃんの心は傷ついてるよ』
ザワザワと揺れるお花さん。
どこか不安気な_って、
「それ、どういうことぉ!?」
私は慌てて聞いた。
『フウカちゃんを傷つけている人がいるの。誰よりも、チトセくんのことを想っていた人』
「想っていた人?」
『うん、でも今は心の天秤が揺れている。自分の気持ちに気づいてないの。ただ、チトセくんのことをずっと、想っていた。今は、揺れているけれど』
「心の天秤が、揺れている?」
『善悪が分からない、恋を狂気に変えている。』
「ねぇ、その人は誰なのぉ!?」
すると、お花さんはしょぼんとした。
『僕はまだ言えない。ヒントしか言えないんだ。でも、まずフウカちゃんを助けてあげて』
私は、ただ呆然としていた。
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みるく - ルキさん» 続編移行するよん。で、パスワードは前と同じ♪ (2020年6月13日 11時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はーい。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» オッケーでーす。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はい! (2020年6月12日 22時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» できた〜 (2020年6月12日 14時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山形みるく&ルキ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4710/
作成日時:2020年5月24日 14時