☆オレの隣。 ページ17
チトセside
オレは、廊下を駆け抜けて行く。
途中、注意してくる先生もいたけど、オレはそんなの関係なく走る。
アイツをさがして。
アイツなら、きっとあそこにいるはずだ。
一番、風が吹いていて、美しい街並みが見える場所。
_____屋上に。
ギィィィッ
鈍い音がして、屋上のドアが開く。
ドアが開いたその先に、____フウカがいた。
フウカは、琥珀色のひとみを大きく見開かせ、オレを見ている。
さっきまで、泣いていたのだろう、フウカの目元が腫れていた。
「大丈夫か?泣くなよ」
オレは、優しい声をかけた。
全く。
コイツは1人で抱え込みすぎなんだ。
人を頼らず、いつも1人で突っ走る。
不安になり、よく泣いて、友達思いなオレの幼なじみ。
そして、______オレの彼女。
彼氏くらい頼れよな。
オレだっていつまでも子供じゃない。
お前を守るためになら、いつでも飛んでいくからさ。
だから泣くなよ、フウカ。
「治ったか?」
「うん」
フウカは、小さな声で呟いた。
オレは、フウカのひとみを見つめる。
琥珀色のひとみに、オレが移った。
なぁ、フウカ。
泣くなよ。
オレの隣は、お前の場所で。
お前の隣は、オレの場所だ。
支えてやるから。
オレがお前を支えるから。
オレには、お前しかいないんだ。
世界中、どこを探しても、お前しかいないんだよ。
オレは、お前が____
世界で、一番、好きだから。
なぁ、フウカ。
お前の本当の好きな人は、オレじゃないかもしれないと、よく不安になるんだ。
でもな、それでもオレは。
お前のこと、諦めきれない。
いつも、すれ違ってばかりだったけど。
この気持ちだけは、伝えたい。
フウカ。
お願いだから。
こんな情けない男だけど。
ずっと、オレのそばにいてください。
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みるく - ルキさん» 続編移行するよん。で、パスワードは前と同じ♪ (2020年6月13日 11時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はーい。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» オッケーでーす。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はい! (2020年6月12日 22時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» できた〜 (2020年6月12日 14時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山形みるく&ルキ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4710/
作成日時:2020年5月24日 14時