☆future and harmony. ページ13
フウカside
空は広く澄んでいた。
青く、透き通った空を見て、あたしはチトセを思い出す。
群青色の、あのひとみを。
たった1人の冒険だった。
いつも、人を頼ってばかりだったけど、あたし自身なんとかしなきゃ。
あたしは、あたし。
銀の城の姫。
何かに、頼ってはならない。
叶えたい夢だって、あたしが叶えなきゃ意味がない。
夢は、自分が叶えるもの。
___そうだよね?
___パパ、ママ___
風が吹く。
とても、爽やかな風が。
あたしは、ホウキを取り出す。
これから先の、未来を考えながら。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
「…………あれ??」
銀の城に戻ると、鬼のような形相のみんな。
「姫さまぁぁぁ!!!どこ行ってたんですかぁ!!!
セシルが抱きついてくる。
「フウカちゃぁぁん!」
泣いているのはカリン。
「全く。人騒がせな姫さまだ。」
そう言ってカリンを撫でるのがカイ。
「フウカのバカぁ〜!」
半泣きしてるのがキラ。
__そして。
「…………フウカ」
低い声であたしを呼んだ彼。
チトセ。
チトセは、あたしに向かって歩いてくる。
………怒られる………!
ふわっ
「………!?」
いきなり、目の前にチトセのシャツが広がった。
あたしは、思わず目を見開く。
「…………心配かけんな」
「!」
あぁ。
また、心配かけちゃった。
「ごめんなさいっ……!」
あたしの目から、ポロポロと涙が零れ落ちた。
「泣くなよ」
そう言って、涙を拭いてくれる彼。
あーあ、もう。
好きだなぁ。
「あたし………………、立派な女王さまになりたい。」
あたしは、チトセのひとみを見た。
「だから…………あたしの未来を、応援してくれる?」
そう言うと、チトセは顔を少し赤らめた。
でも、もう一度目を合わせて、言ってくれる。
「もちろん」
今、あたしの未来が一つ見えた。
そして、もう一つ夢ができた。
これからもみんなと、幸せな未来を歩んでいけますように___。
あたしの未来。
あたしは静かに、そう願った。
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みるく - ルキさん» 続編移行するよん。で、パスワードは前と同じ♪ (2020年6月13日 11時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はーい。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» オッケーでーす。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はい! (2020年6月12日 22時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» できた〜 (2020年6月12日 14時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山形みるく&ルキ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4710/
作成日時:2020年5月24日 14時