検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:5,861 hit

☆本当の幸せは? ページ11

キラside


___早朝のことだった。


ドンドンドンドンッ


突然、ドアが大きくノックされて、あたしは飛び上がった。


何事?


ドアをゆっくり開けると、一人の女の人が飛びついてきた。


「キラさまっ!大変です、姫さまが……!」


「セシルさん!?」


銀の城の、フウカの教育係、セシルさんがいたのだ。


しかも、フウカがどうしたのだろうか。


「落ち着いてください。フウカがどうしたんですか?」


「それが……。姫さまがいきなり城を飛び出して…。女王の許可も取らずに……!」


「えええええっ!?」


あたしは、声をあげる。


一体、どうしちゃったの___!?

______
____


フウカside


「はぁ、はぁ……!」


あたしは、息を整えながら戦闘態勢をとる。


闇の魔女は、クスクス笑う。


『本当に皆、未熟者だねぇ』


「なっ!」


そう、魔女の声が聞こえた途端、床がグラグラ揺れる。


『ネックレスを手に入れる?

 国を幸せにする?

 平和にさせていく?

 そのために、ネックレスの力を使うというのか?

 世の中、そんなに甘くないぞ!!!!』


「キャアッ」


あたしは悲鳴をあげた。


コイツ、強い___!


負けたくない!


「風よ___!」


ゴォォォォッ


あたしが、そう言うと同時に、風が荒れ狂う。





そんな轟音がする中、魔女は静かに言った。


『ネックレスの力。ただそれだけの力。

 たった一つの力で、国を平和にするなんて__

 それは、本当の、真の平和か?』


「!」


あたしは、手を止めた。


『日々、幸せを感じているのなら、分かるだろう?

 人の努力のおかげで、幸せや平和は守られる。

 たった一つのネックレスで作る平和など、偽物にすぎない。

 おぬしは、それでも、このネックレスを手に入れようとするのか?』








___真の平和。


___努力次第。


___本当の幸せ。







魔女の手元で、雪の結晶のネックレスが光る。


あたしは、その場に座り込んだ。

★ありがとう→←★着いた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:合作 , 星のハーモニー×私たちの未来 , らくだい魔女   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みるく - ルキさん» 続編移行するよん。で、パスワードは前と同じ♪ (2020年6月13日 11時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はーい。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» オッケーでーす。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はい! (2020年6月12日 22時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» できた〜 (2020年6月12日 14時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山形みるく&ルキ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4710/  
作成日時:2020年5月24日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。