☆本当の幸せは? ページ11
キラside
___早朝のことだった。
ドンドンドンドンッ
突然、ドアが大きくノックされて、あたしは飛び上がった。
何事?
ドアをゆっくり開けると、一人の女の人が飛びついてきた。
「キラさまっ!大変です、姫さまが……!」
「セシルさん!?」
銀の城の、フウカの教育係、セシルさんがいたのだ。
しかも、フウカがどうしたのだろうか。
「落ち着いてください。フウカがどうしたんですか?」
「それが……。姫さまがいきなり城を飛び出して…。女王の許可も取らずに……!」
「えええええっ!?」
あたしは、声をあげる。
一体、どうしちゃったの___!?
______
____
フウカside
「はぁ、はぁ……!」
あたしは、息を整えながら戦闘態勢をとる。
闇の魔女は、クスクス笑う。
『本当に皆、未熟者だねぇ』
「なっ!」
そう、魔女の声が聞こえた途端、床がグラグラ揺れる。
『ネックレスを手に入れる?
国を幸せにする?
平和にさせていく?
そのために、ネックレスの力を使うというのか?
世の中、そんなに甘くないぞ!!!!』
「キャアッ」
あたしは悲鳴をあげた。
コイツ、強い___!
負けたくない!
「風よ___!」
ゴォォォォッ
あたしが、そう言うと同時に、風が荒れ狂う。
そんな轟音がする中、魔女は静かに言った。
『ネックレスの力。ただそれだけの力。
たった一つの力で、国を平和にするなんて__
それは、本当の、真の平和か?』
「!」
あたしは、手を止めた。
『日々、幸せを感じているのなら、分かるだろう?
人の努力のおかげで、幸せや平和は守られる。
たった一つのネックレスで作る平和など、偽物にすぎない。
おぬしは、それでも、このネックレスを手に入れようとするのか?』
___真の平和。
___努力次第。
___本当の幸せ。
魔女の手元で、雪の結晶のネックレスが光る。
あたしは、その場に座り込んだ。
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みるく - ルキさん» 続編移行するよん。で、パスワードは前と同じ♪ (2020年6月13日 11時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はーい。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» オッケーでーす。 (2020年6月13日 10時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ルキさん» はい! (2020年6月12日 22時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - みるくさん» できた〜 (2020年6月12日 14時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山形みるく&ルキ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4710/
作成日時:2020年5月24日 14時