年齢不詳のあの子は 2【約束のネバーランド】 (ページ2)

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以前、私がこの世界で発明した文明の機器たちのことは覚えているかい？

そしてその技術を使って小型監視カメラ＆盗聴器を設置したのを。

それらは全てこの時のため！

数話前まで遡るが、エマはクローネのおかげで言葉だけが情報じゃないことに気づかされた。

あの時の失敗を経てエマは確実にママを『欺く』技を進化させていた。

もちろんあの、それはそれは素晴らしい秘密の講演会(ノーマン、エマとクローネのドキドキはらはら回)のことを忘れる私ではない。

しっかり録音した。

実を言うとエマたちの助けをしたのはこういう用途のついでである。

言うなれば推し活のついでである。

さて、これらの文明の機器でどうやってエマたちの手助けをするかと言うと…

コンコン
「入りなさい」

「失礼します。エマとレイをピックアップしたデータが完成しました」

「あら、今日は遅かったのね」

「ええ。外の機器からエマの映ったデータを採取しなければならなかったので」

「そう」

よかった...気づいてない

今日はいつもより時間がかかったから疑われると覚悟していたが気にしてなさそうだ。

ママは24時間エマ達を見張れる訳ではない。

だから全てのプラントを統べる鬼に、私から提案したのだ。

監視カメラ等を使った徹底管理を。

しかし了承してくれた鬼に対してグランマやプラントのママ達は否定的であった。

たとえ小さい機器でも優秀な子供達は見つけるかもしれない。機器のメンテナンス中にバレる可能性が高くなるだろう。機器のトラブルが起こるかも。

ま、鬼達は聞き入れなかったけど。所詮、証拠もないタラレバだし。

そして彼女らの予想に反して、グレース=フィールドはさらに他の高級農園とのレベルを突き放した。

何故かって？

それは
監視カメラでより細かい個人の状態を把握でき、不調が起きてもすぐ気づけるからだ。

さて話は戻るが、

要はこの監視カメラは信用されているのだ。

カメラが間違った情報を映すわけがないと信じて疑わないのだ。

＿＿＿＿＿＿そしてこの世界は「動画編集」を知らない。

つまりエマがフィルに何か話した映像を捉えたとしても、無かった(・・・・)ことにできるんだ。