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私の言葉に皆が一斉にこちらに視線を移した
その表情は驚きに満ちていた
『私が先に城内に新入し、監視カメラを破壊しながら国王の部屋に向かっていく。
そうすれば奴らの視線は上に向き、下の地下牢の警備は薄くなるはずだ。
最上階に意識が向いているうちにグルッペン･フューラーを救出しろ。』
これならいけるだろう、と背もたれに身を預けながら言う
呆気に取られたような顔の彼等と妙に納得したような顔をする情報屋
おそらく情報屋も似たような策を思いついていたはずだろうな
トントンとオスマンが顔を見合せたあと、恐る恐る口を開いた
tn「でもそれってAさんが…。」
os「逃げられないですよね、この城の造りだと。」
すぐに気づいた所は流石としか言いようがない
確かにこの城は上に行くほど抜け道が減っていく
最上階の国王の部屋には窓と細い通気口以外何も無い
しかもその窓には細い柵がついているため逃げることは不可能
こんなことどうやって調べたんだか
大体私は逃げるつもりはないんだ
グルッペン･フューラーを救出出来さえすれば私の依頼は終わりだ
そして同時に私の目的を果たす
しかしそれを伝えてしまったら彼らは行かせてくれないだろうな
『私を誰だと思っている。』
em「た、確かに貴方はすごい人だ。だけど無事に逃げれるとは思えないです。」
『では他に方法があると？』
そう聞けば口を閉ざすエーミール
エーミールだけでは無い、皆が口を閉ざした
分かってしまったんだ、これが最善策であることを
『これでいいだろう。』
ht「まって、まだ何かあるかもしれない。」
彼等が話し始めた
これはどうだ、あれはどうだ、と結論が出ている話し合いを続けている
早く決めてしまえばいい
どう考えたって結論は同じなのだろうから
チーノがじっとこちらを見つめたあとに口を開いた
ci「死ぬ気、ですよね。」
『…何故そう思う？』
ci「前、始末人を辞めるって言ってたやろ。金も必要なくなるって。
つまりそれって、死ぬから必要なくなるんじゃないの？
死ぬから、始末人を続けないんじゃないの？」
死と隣り合わせだったからかそういうことについての勘がよすぎる
彼の目に私は諦めているように見えているんだったか
『そう思うならそう思えばいい。』
冷たく放った言葉が食堂の空気を重くした
私が彼らを利用したように、彼等も私を利用すればいいだけの話
それなのに彼らの顔が曇るのは何故だろうか
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
