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いつの間にか隣に来ていた情報屋は満面の笑み浮かべていた
a「さすが始末人さんだね、彼のことも救っちゃうなんて。」
『私は何もしていない。彼が戻ったのは彼自身の意思だろう。』
a「もー、そんなこといって…君は本当に自分のことが分かってないんだから。」
『自分のことは自分が1番よく分かっている。』
生まれた時から最期まで一緒に居てくれるのは自分だけだ
他人が自分より自分のことを知っているなんてことありえない
目の前の彼等だってきっとそうだ
a「…さてと、みんな、グルッペンの救出作戦を考えようか。
ここじゃあれだから食堂に行こう。さ、始末人さんも行くよ！」
情報屋に手を引かれて半強制的に部屋を出る
私の手を引く情報屋の手に視線を落とした
薄くはなっているが傷跡だらけの手
そういえば私はこいつのことをほとんど何も知らないな
まあ興味はないし知ったところで何が変わる訳でもないから別にいい
食堂について適当に座ると全員が近くに腰を下ろした
a「じゃあ早速グルッペンの救出作戦を考えるけど、何かいい案無い？」
情報屋は机の上に資料を広げた
グロル国内の地図や城の構造など詳細に示されているそれは情報屋の腕の良さを示している
よくこれだけの情報を集められるなと素直に感心する
os「グルッペンは今罪人として捕らえられてる。
それを助けるってことはグロル国に喧嘩を売るってことや。」
tn「でもそうしないと助けられん。」
os「でも俺達に国に喧嘩を売るほどの力は無い。どうしようか…。」
トントンとオスマンが話している
このふたりは状況をよく把握しているから突飛な作戦はたてないだろう
城内の見取り図を手に取って最上階から地下までざっくり目を通す
最上階に国王の部屋
地下に牢屋があり、ここにグルッペン･フューラーが捕らえられている
ご丁寧に監視カメラの位置まで記されたその見取り図は情報屋の腕の良さを表していた
zm「侵入ならできるかもしれんけど、グルッペン連れていくってなると話が変わってくるな。」
rbr「前提として俺たちにこの国を敵に回すほどの力は無い。バレた時点で失敗や。」
kn「せやな。…もう俺達だけやしな。」
俺達だけ、という言葉の重みを何となく察する
かつての部下も国民も誰もいない
そう考えると彼らは失ったものの方が遥かに多い
それでも挫けないのは残った仲間の存在が大きいんだろうな
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
