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それは突然だった
嫌なくらい静かで自分の息遣いだけ聞こえていた空間に突然銃声が鳴り響いた
1発2発の話ではない、数十といった数の銃声
しかも複数人で撃っているような音
心臓の奥底まで響いた音に足を止めた
間に合わなかったと悟ってため息を吐く
せめて彼等のお仲間だけでも生きていればいいのだが
ようやく辿り着いた炭鉱は酷い有様だった
人だったであろう肉塊がそこら中に転がっていて硝煙の匂いが当たりを包む
壁や床には当たらなかった銃の玉がこれでもかというくらい撃ち込まれていた
彼等は一体どこに行った
見て回ったが彼等らしき肉塊は落ちていなかった
死んではいないらしい
考えられるのはグロル国の兵士を追ったか、追われているか
shp「Aさん！」
不意にショッピが自分を呼ぶ声がして振り向く
少し離れたところにショッピが下半身を肉塊に埋もれた状態で手を振っていた
『何故そんなに所に？』
近くに寄って手を引っ張り体を引き抜く
片足を庇いながら立つ様子からどうやら怪我を負ったらしい
shp「話は後です、ゾムさんとコネシマさんが敵から逃げるためにチーノとロボロさんを背負って森に入っていきました！」
そう言って指さした方向は馬車がある方とは真逆
恐らく反対へ逃げてしんぺい神を巻き込まないようにしたのだろう
確かに森の中へ逃げたのは正解だ
視界も悪く敵をまくにはうってつけだろう
しかしそれは彼らにとっても不利になる
彼等が捕まる前に回収しなければいけないな
ショッピを担いで走り出す
shp「え！？俺は置いていっていいですよ！」
『足を怪我しているんだろう。その状態で1人でいるのは危険だ。
お前は銃で援護を頼む。手は動くな？』
shp「は、はい。」
それにしても女性にこの運ばれ方は……とか言ってるが無視して走る
たまに聞こえる銃声や森の地面や木に争った痕跡や血がついていたためそれを頼りに進む
血がついているということは敵か味方かは分からないが誰かが怪我しているということ
死んでなければいいのだが
『それにしても何故死体に埋もれていたんだ。』
shp「…コネシマさんが、Aさんに今の状況を知らせろ、と言って死体を投げてきまして。」
『そうか、それで一体何があった。』
shp「ロボロさんとチーノが出てきて連れて行こうと俺らが走り出した瞬間に銃弾の雨が…。
俺らは軍人、だったのである程度避ける方法は知ってたんですけど突然のことだったので…。」
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
