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時間になり玄関へと向かうと彼等は全員そろっていた
馬車も準備されており、後はどうやら私だけらしい
『誰が着いてくるんだ。』
tn「ゾムとコネシマとショッピ、あと馬車にぺ神を待機させておくことって可能ですかね？」
『可能だ。』
tn「じゃあその4人がついて行きます。ロボロとチーノを頼みます。」
深く頭を下げるトントンに続いて、館に残る奴らも頭を下げる
しんぺい神が着いてくるのは彼等もある程度怪我をすることを覚悟しているからだろう
なかなか頭を上げない彼等に息を小さく吐く
彼等に何度頭を下げられただろうか、もう覚えていない
『いちいち頭を下げるな。行くぞ。』
馬車に乗り込むゾムに銃の入った麻袋を投げ渡す
軽々と受け止め、驚いたように麻袋と私を交互に見るゾムを無視して馬の手綱を握った
彼等が乗り込んだのを確かめて馬に鞭を打つ
それにしても何故グロル国は我々国にここまで執着しているのだろうか
情報屋から貰った資料に書いてあったグロル国の経歴を見る限りそこまで我々国と関わりがあったとも言えない
とはいえ補足程度に書かれていた情報だからなんとも言えない
これに関しては情報屋に詳しく調べて貰うしかないか
馬車の荷台に乗る彼等を横目で見る
炭鉱付近の地図を広げて作戦を確認しているらしい
作戦を練るには少し情報が足りないが仕方がない
情報屋といえど軍の情報となると厳しいらしい
グロル国が今回の作戦にどれくらいの人数を送ってくるかは全く分かっていない
ただ可能性としてあり得るのは、炭鉱にいる奴 隷を全員殺してしまうかもしれないということだ
グロル国としても今回のこの作戦をあまり大事にはしたくないだろう
下手したら炭鉱を管理する国との戦争が起きる
何にせよ私がやることは変わらない
数時間が経ち、炭鉱まであと少しのところで賑やかだった荷台がいつの間にか静かになっていた
もう夜が深いこともあり、彼等は静かに寝息を立てていた
変に緊張されているよりかは寝られるほどの余裕がある方がいい
体温確保用に積んでおいた毛布がここで役に立つとは思わなかったが
これだけ揺れる馬車で寝れるのは軍人としいての慣れか、奴 隷としての慣れか
恐らく両方だろうな
体力温存することはどちらにしても大切なことだから
はぁ、と小さく息を吐く
深まっていく闇と静けさを増す空気が辺りを少しずつ飲み込んでいった
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
