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a「誰が着いてくると思う？」
食堂をでた私の後をついてきて部屋に入り込んだ情報屋は質問を投げかけてくる
勝手に部屋にあったティーセットで紅茶を入れているのを横目で見る
純粋な疑問か、または何かほかの思惑があるのか
差し出された紅茶を受け取りながら椅子に腰掛ける
『…ゾムは来るだろうな。トントンは恐らく来ない。』
a「なんでそう思うの？」
『簡単なこと、ここが安全ではないからだ。』
安全だと思われていた館は彼等に害をなす者が入り込んでくるということが分かった
そんな中でトントンは仲間を守ることに徹し、ゾムに仲間を救出する役目を託すだろう
紅茶を1口喉へ流し込む
a「とすれば、あとは…ショッピとコネシマかな。」
『何故。』
a「あと動けるのこの2人くらいでしょ？
オスマンは来ないだろうし、エミさんは戦力外。
大先生とシャオロンはまだ怪我が酷いし、ひとらんは言わずもがな無理でしょ？
ペ神は医療班だから、ショッピとコネシマくらいじゃない？」
スラスラと出てくる言葉は適当に言った訳ではなく、恐らく彼が持つ情報故の予想だった
情報屋には彼等全員の能力と現在の状態が頭に入ってるのだろう
だからこそ以前からの疑問が底から湧き上がってくる
彼はただの情報屋にしては能力が高すぎる
『お前は何者だ？』
声の調子を変えずに、ただ自然と漏れ出た声が部屋にすとんと落ちた
情報屋は数回瞬きをしたあと、いつものように笑みを浮かべる
a「うーん…始末人さんがどんな答えを求めてるのかは知らないけどさ、俺は俺だよ。
アーノアという情報屋で、始末人さんの協力者。
そして俺は恩返しをしたいだけの男でもあり、同時に何も価値がない人間でもある、って感じかな。」
『…どういうことだ。』
a「始末人さんが俺を情報屋だと位置づけたなら俺は情報屋だし、人間でさえない獣だって位置づけたなら俺は人間じゃなくなるって訳だ。
要するに俺が何者であるかは始末人さん次第ってこと。
さて、ちょっと彼等のとこに行ってくるねー！」
パタパタと部屋を走り去る情報屋を見て溜息が溢れた
結局情報屋について分かったことは全くと言っていいほどない
物事に価値を付けるのは私自身か
ならば情報屋にはまだ協力者であってもらおう
彼らを全員救い出すのに情報屋の力は必須だろうからな
机に突っ伏すと体は不調を思い出したようでふっと意識が落ちていった
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
