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a「実はグロル国に潜入してきちゃいました！」
『グロル国というとグルッペン･フューラーを捕らえていて、我々国に恨みを持ってるとこか。』
一日足らずで決して小さくはない国に潜入してくるこいつは何者だろう
手元に資料をパラパラとめくる
資料には城内の地図、警備の数などが記されていた
a「それでなんだけど…ロボロとチーノ、早く助けた方がいいかも。」
『詳しく話せ。』
a「あの国の我々国の元幹部を集めようとしてるのは知ってるよね？
今アイツらが1番手の届きやすい対象がロボロとチーノなんだ。
始末人さん抹殺計画も失敗してる事を知ってるから、相当頭に来てるらしい。
だから炭鉱を襲ってこの2人を攫うって訳。
なるべく早く動いた方がいい、アイツらも明日動き出すよ。」
前に貰った資料を引っ張り出してロボロとチーノのページを切り離し2枚並べる
2人とも郊外の炭鉱にて過酷な労働を強いられてる
労働力として扱われている分にはただのサンドバックよりもまだマシだな
こっちはこっちで過労死する可能性が高いわけだが
『炭鉱の監視官はどれくらいいる。』
a「現場に5人、労働者が寝泊まりしてる建物に3人、と言ってもそれは俺が見つけられた分だけね。
侵入は出来なかったけど建物内に休息室らしきものがあったから、多分監視官は交代制でやってると思うよ。」
『この2人を連れ出せるような時間はあるのか？』
a「あることにはある。
彼らの一日のタイムスケジュールを見て。」
パラパラと資料を捲り、簡単にまとめられたスケジュールを見る
朝の５時から労働が始まり、終わるのは深夜の2時
3時間の休息では身体は長くは持たないだろうな
a「連れ出す隙は建物から労働場所まで行く道中だ。
見張りは先頭に1人、最後尾に1人、残りがその間を監視してる。」
『朝の５時か、深夜の2時か…。』
a「個人的には仕事終わり、つまり深夜の2時をおすすめするよ。
疲れて注意力は散漫してるし、夜だからあたりは真っ暗だ。
決行は明日の深夜、目標はロボロとチーノ。これでどう？」
『…じゃあそうしよう。』
a「よし、そうと決まれば彼らと作戦会議だ！
この時間ならみんな食堂にいるはずだから行こう！」
『何故アイツらがいる。』
a「救出目標に警戒されないためにだよ！」
ずるずると引きづられるように連れていかれる
確かに鬱とシャオロンの時も私では恐らく彼らを連れ出すことは出来なかっただろう
彼等を連れていくことが最善なのだろう
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
