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『お前がそれを怖いと思うのは、お前がお前を信じてくれている人を失ったことがないからだ。
それを失ってしまった時の喪失感を味わってしまえば、誰からも信じて貰えず、一人で生きていくことが怖いなんて思わない。』
sha「俺は1度仲間を失った！それでも、一人で生きてくのは耐えられん…。」
『確かにお前は1度全てを失ったな。でもそれは本当に失ったと言えるのか？
お前は目の前で仲間を失った訳では無い。
心のどこかでみんなならきっと無事だと、そう思っていただろう。』
sha「ｯ…。」
図星だったらしく逸らされた視線を追う
椅子を引いて立ち上がり、シャオロンの横を通り越して部屋の中央に立つ
『命よりも大切な人達が、自分のせいで、自分の目の前で温もりを失っていくことの恐怖より怖いものはない。
それをもう一度味わうくらいなら、私は一人でいい。』
sha「…失ったことがあるんか…？」
その問に答えることは無いだろう、永遠に
一人でいい
もちろん人によってはどんな事があっても人の傍に居続けるという選択をとるだろう
しかし私にはもう無理なこと
人のそばにいるにはあまりにも殺しすぎたし、足りないものが多すぎる
しかし彼らは違う
『お前達は1人になる必要なんてない。
手の届く距離に大切な人がいる間はまだ間に合う。』
いくら手を伸ばしても届かない私とは訳が違う
1人になることを、誰からも信じて貰えないことを怖いと思えばいい
そうすればきっと大切な人がもっと大切になるだろうから
sha「…シャオロン。」
自分の名前を零した彼の方をゆっくりと振り返る
先程とは打って変わって何かを決心したような表情になっていた
震えていたはずの瞳は力強くこちらを見つめていた
sha「俺の名前はシャオロンや。」
『…そうか。』
じゃあな、と言って足早に部屋から去っていく
椅子に腰かけてシャオロンが持ってきた紅茶を1口飲み込む
人肌よりも冷めた紅茶はどこか気持ち悪く感じた
a「面白そうな話してたね！」
ガチャ、と扉を遠慮なく開けて入ってきたのは情報屋だった
相変わらず軽い笑顔を浮かべている
『盗み聞きか？』
a「やだな、盗み聞きなんて人聞きの悪い…たまたま聞こえちゃっただけですー！」
『それで、用件は。』
a「あ、そうそう！」
手に持っていた資料を私に手渡してくる
情報屋にしては雑にまとめられた資料だった
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
