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疲労からくる多少の倦怠感を押しのけるように上体を起こす
窓から差し込む光を目を細めながら見上げる
肺の中の空気をすべて吐き出すように息を吐く

身支度を整えて紅茶をいれる
今日の予定はなし、だが二人増えたことだし食料を買いに行ったほうが良さそうだ

廊下を出て彼らの部屋の前に向かう

扉の前に立ちドアノブに手をかける
開けようとしたが思いとどまり、ドアノブから手を放してコンコンとノックをする

扉から離れて誰かが出てくるのを待つ
静かに空いた扉から出てきたのはオスマンだった


os「Aさん、おはようございます。どうしたんですか?」

『昨日の奴らは起きたか?』

os「いえ、まだ眠っています。」


やはりかなり弱っていたようだ
あんな劣悪な状況にいたのだから無理はないが


『街へ買い出しに行く。あいつらに必要なものも買ってもらうから誰かついてこい。
それとしんぺい神は必ずついてきてもらう。』


軍医であったしんぺい神をあの二人から離すのは不安だろうが連れて行ったほうがいいだろう
街にある店になら医療品を売っているだろうから必要なものを買ってもらおう


os「わ、わかりました。」

『30分後、玄関に集合。』


足早にその場を立ち去って部屋に戻る

机の上に置いてあった資料を手に取り椅子に腰かける
昨日連れて帰ってきたのは鬱とシャオロン
依頼を完遂するために助け出さないといけないのはあとグルッペン、ロボロ、兄さん、チーノ、ひとらんらん

グルッペンはグロル国に捕らわれている
ロボロとチーノは炭鉱で働かされている
ひとらんらんはとある貴族の女の下で召使兼用心棒として置かれている
兄さんは消息不明

国に喧嘩を売るのは危険すぎるし消息不明の人物は情報屋に任せたほうが早い
とすると次の対象はロボロとチーノだろうな
肉体労働をしているのならそう長くはもたないだろう

温くなった紅茶を飲んで一息つく

明日は依頼者に会いに行かなくてはいけない
面倒だが仕方ないことだ
情報屋を通じて依頼されることが殆んどだが、依頼内容は私が直接聞きその依頼を受けるか受けないかを決めることにしている

以前情報屋からもらった明日の依頼者の資料を見る

聞いたことある名前に首をかしげるが、その正体はすぐに分かった
それはひとらんらんを買った貴族の女だった

ロボロとチーノより先に連れてこれそうだ
依頼報酬としてひとらんらんを要求してみよう

うまくいくとは思えないがな

50→



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ライ - すごく面白いです!すごく大好きです!主さんのペースでこれからも頑張ってください! (2022年3月27日 22時) (レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品リメイク前から大好きです!これからも応援しています!! (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2022年3月9日 23時

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