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tn「"君達の新たな人生が、素晴らしいものになることを祈っている。"」
トントンがAの部屋で見つけた手紙を皆の前で読み上げた
そこに綴られていたのは彼女が経験した絶望であった
その場にいた全員が行き場のない感情を抱えた
彼女の過去はそれほどまでに重く、苦しかった
zm「そんなことがあったんか…。」
sha「研究者クソやな。」
ni「…俺らは全員無事やったけど、大切な人を亡くした彼女は今までどんな気持ちを抱えて生きてたんだろうね。」
その言葉に一瞬息を止める
似ているようで全く違う境遇を過ごしてきた彼女の苦しみを知る者は誰もいない
仲間を失う悲しみや苦しみを知っている彼等も、彼女の気持ちを理解するのは難しいだろう
彼女は亡くして、彼等は再会したを果たしたのだから
a「……絶対に助けよう。」
アーノアは手紙をもう一度目を通してから口を開いた
手紙を机の上に置いて顔を上げる
その真っ直ぐで力強い瞳に皆が答える
gr「そうだな、絶対に助けなければ。」
a「例え、それを始末人さんが望んでなかったとしても…。
だから改めてお願いするよ、俺と一緒に始末人さんを助けて。」
ゆっくり、そして深く頭を下げたアーノア
その姿に皆が顔に笑みを浮かべて頷いた
rbr「当たり前やろ、今更そんなこと言うなや！」
ht「うん、絶対に助けような。」
sha「今更助けんなんて選択肢ないやろ！」
アーノアを囲んで騒いでいるのを横目に、グルッペンはもう一度手紙に目を通していた
tn「なんか気になることでも？」
gr「…いや、ただ、Aを救い出したとして、その後をどうするべきか考えている。」
tn「その後？」
gr「彼女は何より死ぬことを望んでいるだろう。
助け出したとして、どうやって彼女を救い出す？」
手紙に綴られた思いは全部本物だった
彼女が心から死を望んでいることも、それが長い間の目標だったことも
誰が見たとしても彼女の死への願望は本物だ
自分達に彼女の心は救えるのか、と思わずにはいられなかった
gr「アーノア、お前は出来るか？」
a「…手がないわけじゃない。でも確実に始末人さんの心を救えるとは言いきれない。
…始末人を救えるのは、もしかしたら彼女の大切な人達だけかもしれないね。
でも手は尽くすよ。絶対諦めたりはしない。」
その言葉に誰もが頷く
グルッペンは手紙を伏せて机に置いた
目に入った手紙の裏に書かれた言葉に気がつく
そしてグルッぺンはそれを声に出して読み上げた
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あまね(プロフ) - めちゃ泣いたしもうなんなん？？？ってなるくらい大好きです。完結おめでとうございます😭 (2月13日 16時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初めて読んだのですが、一気に見てしまいました。とても面白かったです‼ (2月8日 20時) (レス) @page46 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ふぢ(プロフ) - 初コメ失礼します。最初から最後まで続けて全部読ませて頂きました。読む中で何回鳥肌がたったことが…、本当に素晴らしい作品で思わずコメントしてしまいました。この作品が大好きです。またどこかの作品で出会えることを祈っております。 (2月3日 19時) (レス) @page46 id: a0c70ee8ae (このIDを非表示/違反報告)
オレオ(プロフ) - 完結おめでとうございます。もう壮絶なストーリーで涙が止まりませんでした。読み終わった頃には目はパンパンになって、ティッシュの山ができてました 笑。今まで読んできた小説の中で1番心に残りました…(発想力とか諸々込みで……)本当に素晴らしい作品でした！ (2023年2月3日 22時) (レス) @page46 id: fd2a9300ff (このIDを非表示/違反報告)
無花果 - 完結おめでとうございます。占ツクでこんなに完成度の高い作品に会うのは久しぶりです！ラストは涙が止まりませんでした…本当に素晴らしい作品です！ありがとうございました‼ (2022年12月30日 8時) (レス) @page46 id: 1779bf32c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年11月11日 21時
