【bl】お前は俺の。【3751】 (ページ12)

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第4章 - 1 ページ12

【命都side】

そのまた次の日の午後1時
琥心と一緒に宵王の所へと向かったのでやんす

あっし達に何か出来ることは無いのか、と。

ｺﾝｺﾝ

『あのー…失礼するでやんす。』

琥心「宵王、親友の命都です。」

宵王の部屋のドアをノックし、声を出すも返答無し。

琥心「…いないみたいだな。」

『じゃああっし達で考えれば良いじゃないやんすか。ほら、例えば…』

琥心「例えば？」

『……まあ後で考えるやんす』

琥心「考えてなかったのかよ、」

そんな会話をしながら琥心と部屋へと戻った

琥心「そーいや、命都って魔法使えるんだよな」

『使えるやんすよー、』

机の側にあった椅子に腰掛けながら喋った

琥心は向かいの椅子に座り、きっと自分で作ったであろうレモネードを飲んでいる

琥心「どういう魔法が使えるんだ？」

『詳しくは言えないやんす。けど、こういうのなら』

とだけ言い、立ち上がって指を鳴らし、長年使ってるステッキを空気中から生み出した

木で出来ているもので、一番先端の部分には青い水晶の様なものが半分包み込まれている

琥心「なんかもう、そこからすごいんだが」

『っ…しょ！』

ステッキを使い、琥心のベッドを浮かせた

紙飛行機をいくつも作って、魔法を使って部屋の中で飛ばしたりもしてみる

琥心「はー…すごいな」

『修行したやんすから、』

すごい、とだけ言いながら椅子に座ってその光景を見ている

そう、あっしは前に●国で魔法の修行をしていたやんす
その時にものすごい仲が良かった魔法友達(？)がいたんだけど、●国の王が変わってから色々な事情で離れてしまったやんす。

一瞬、ふと頭に魔法使いのみが得られるバッジと道に迷う姿がよぎった

あの日、道を教えてあげた人やんすけど…顔どんな感じやんすっけ、

しかも、名前も思い出せない

ステッキを静かに降り下ろし、ベッドを戻して紙飛行機はそのまま窓から部屋の外へと飛ばした

『……ここr..』

振り返ると机にうつ伏せになって寝ている琥心の姿があった

確かに今日は快晴だし、寝るのにはぴったりな日やんすね

あっしはさっきと同様の椅子に戻り、向かいで寝ている琥心の髪を撫でた