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188話 ページ49

ブワァーーーーー


乱「はっ!!この霊力っ!!!」

小「主の…!!」

愛「広間の方だ!!!」




結界をも越えるAの莫大な霊力を感じ取った三日月たちは急いで広間に向かった。


さっきまで感じ取れなかった気配もやっと感じられた。




なんかの弾みで破られたのか、はたまた術者が解いたのか、広間の襖は勢いよく開けられた。


貞「主!!大丈……え、」

蛍「あ、るじ……?」





『カハッ…っはぁはぁ……』


三日月たちの目の前にはお腹から大量の血を流し、苦しそうに倒れているA



加「ぁ…ぁ、るじ……」



そして、その前には血だらけの刀を手に握っている加州が立っていた。





乱「ぁっ、い、いやあああ!!!!」

「「「主っ!!!!」」」


我に返った皆は焦った様子でAに駆け寄った。




弟「お、ねえちゃん……?」

五「っ瑠衣!!」ギュッ


瑠衣の存在を思い出した五虎退は急いでその目を隠した。幸い、その光景をまだ目にしていなかった。



三「ッ五虎退、瑠衣を連れて出てくれ。鳴狐、2人を頼む。」

お供「主殿っ……わかりました……」

鳴「……っ」



泣いている五虎退と状況を掴めない瑠衣を鳴狐が広間の外へ連れていった。





椿「け、結界がいつの間にっ!?」




三日月たちが広間に入ってこれたことに椿は驚いた。そして、彼女はまだ自分が使っていた呪具が壊れていることに気づいてない。



三「チラッ……」




歌仙たちが急いでAを止血している隣で、三日月と一部の刀剣が殺気を放ってた。



明「…ほんまは今すぐ殺したいんやけど」

椿「ヒィィィッ」



自分の身の安全を気にし始めたのか、急いで首元に手を置いた。

椿「あ、あれ…」



何かを探すように首元に手を当てるが、どうやら見つからないようだ。次第に焦り始めた様子を見せた椿を全員冷めた目で見た。



三「探し物とは、これのことか?」



そう言って、その手からぶら下がったのはヒビが入った石が嵌めてあるネックレスだった。




椿「な、何で…」




三日月が持っていることもそうだが、それ以上にヒビが入って壊れたことに椿は衝撃を受けた。




三「見習い、一つだけ教えてやろう。」



次第と強くなっていく殺気に椿はもはや為す術もなく、震えながら後退りをした。






三「ここは、" 元 "ブラック本丸だ……乗っ取る所、間違えたようだな。」


椿「ぁっ……」







椿の顔は絶望に満ちていた。

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作者名:めい | 作成日時:2020年7月4日 19時

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