特務司書ならぬ特務医師！出動します！【文アル】 (ページ8)

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後日談ページ8

「瀬奈さん！鴎外さん！助けて！」

『あら、南くんどうしましたか？』
「中庭でごんとけんちゃんと僕で
遊んでたらごんが木に引っかかったの
取ろうとしたけんちゃんも
怪我しちゃった.....」

『それじゃあ、私が行きますね』
「あぁ、気を付けてな」
『はい！南くん、案内して下さい』

「こっち！」

「あ！瀬奈さん！」
『賢治先生！大丈夫ですか？』
「足が痛いかな....」

『ん〜と、打撲ですかね？
木から落ちたりしました？』

「うん....ごんを取ろうと
手を伸ばした時に...」
『なるほど、応急処置をして、
補修室に行きましょうか』

と言って持ってきた救急箱から
必要な物を出し、応急処置をした

『後は、ごんくんですか』
「瀬奈さん！あそこだよ！」
と指さされた所の木の中程に
ごんくんが引っかかっていた

この木、5米位だから2〜3米位かな？

『出来るだけ取ってみますね』
そう言って枝に手をかけた
次にその上の枝にもう片方の手をかける

下の方の手を上の枝に掴ませて
下の枝に足を載せる
そうやって、ごんくんの下まで来た

『結構高いな....』
なんて独り言をこぼして、ごんくんを掴んだ

『どうやってごんくんを降ろそう？』
もう落とすしか無いんじゃ....

よし、落とそう！
『南くん！ごんくんを今から落とすので
しっかりと受け取ってください！』
そう言ってごんくんの手を離した

私はゆっくりゆっくり降りていった

「瀬奈さん！ありがとう！」
『いえいえ、さぁ、賢治先生は
補修室に行きましょうか』
「うん！」

『じゃあ、ゆっくり休んでくださいね』
と言って寝台の周りのカーテンを閉めた

すると、ガラリと補修室が開き
「瀬奈！森先生！怪我人です！」
姫奈ちゃんが入って来た

「分かった、通してくれ」
『今度は誰？』

補修室は今日も忙しくなりそうです