特務司書ならぬ特務医師！出動します！【文アル】 (ページ5)

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自分だけの武器ページ5

「よーし！後は、瀬奈の持ち物とかの一部を
捧げれば完成だよ！」
『言い方怖くない？』

もう少しで完成！
私の持ち物とかの一部....あっ！
私が持ち歩いてる御守りの羽根！

無くすのは惜しいけど、
きっとこの羽根の想いが
武器に移ってくれるはず！

ぽちゃんと音を出して羽根が液体の上に浮かぶ

「良いの？大事な物でしょ？」
『うん、でも、きっと武器に想いが届くから』
「そっか、あ、出来たみたいだよ、
手を伸ばして？」

そう言われて伸ばした手の先には

「扇子？」
大きな真っ白い羽根に刃物が付いた扇子だった
羽根の中に一つだけ薄いピンクの羽根がある

しかもご丁寧に二柄も

『綺麗だね、私とは違う』
姫奈ちゃんは昔、親に手をあげられたそうだ
その時に飛び散った血が忘れられなくて
自身のレイピアに乳冠(ミルククラウン)の
血液版みたいな物が付いていると言っていた

『姫奈ちゃんの武器は強さが分かる
何でも乗り越えられる強さがね』
「ありがとう、さすがカウンセラー」

『それ関係あるの？』
「いや？」

そんな話をしながら
私も自身のスマホから扇子が出るようにする

『じゃあこれでいいかな？』
「うん！準備万端だね！
行ってらっしゃい！気を付けてね！
医師が怪我とか洒落にならないからね！」
『は〜い！』

姫奈ちゃんと、別れて潜書室に来た
そして有魂書へそっと手を伸ばした