特務司書ならぬ特務医師！出動します！【文アル】

補修室 ページ2

コンコンと軽快な音を立てて
私の親友、姫奈ちゃんがちらりと
ドアから顔を出す

「瀬奈〜、第一会派の補修今大丈夫？」
『ちょっと待ってて貰えれば〜』
「了解！じゃあ、椅子に座らせておくね！」

姫奈ちゃんは私にタメで話しかけてくれる

第一会派って事は
たっちゃんと秋声君と南くんと藤村先生かな？

皆にあだ名で呼んでって言われたけど
藤村先生や龍之介先生、治先生は偉大すぎて
未だ、あだ名で呼ぶ事が出来ていない

「ふ〜！瀬奈ありがと！
天才小説家太宰治！復活だ！」
補修していた治先生がベッドから出て来た

お金の関係でまだベッドが一つしか無いのが
とても辛い
とてもとても辛い
『いえいえ！あ、治先生、姫奈ちゃんが
攻撃ずっと受けていたからって
心配していましたよ？』
「だって攻撃全部避けたら
瀬奈と会えねぇじゃん！」

出た、治先生の謎理論
怪我して無くても来て貰って良いんだけど

『治先生、怪我して無くても
来て貰って良いので攻撃回避してください』

「そうなの？！じゃあ頑張る！
じゃあな！瀬奈！」

やっと帰っていった

『第一会派の皆さんお待たせしました....
わぁお』
見事にたっちゃん以外、耗弱状態
たっちゃんも危ないけど

姫奈ちゃんが言うには
ゴリ押ししたらなんとかなるんじゃね
って思ったら
ギリギリで撃破出来た☆

らしいけど
ギリギリにも程があるだろ....

『順番に補修しますね....
では、1番危ない状態の秋声君から』

そう言って皆の傷の手当をして
秋声君をベッドに寝かせる

とりあえず他三人のメンタルケアしようかな
次に危ない状態の南くんから

「本当に人間は良いものなのかな」
手袋を買いにのお母さん狐の最後のセリフか

『私にもそれは分かりません
善人も悪人も居る、それは確かな事です
私は、此処に居る人
皆良い人だと思いますよ
信じてはくれませんか？』
こんな言葉だけど届いてくれるかな

「そっか....瀬奈さん、ありがとう」
届いてくれた....良かった
一応新美さんのメンタルケアは終わり

残りも頑張らないと....！

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