素直シュールな彼女２

〜Sideルハン〜 ページ9

「アッシュ！」

アッシュの姿を見て思わず大声が出た。

たった何時間かでボロボロだ。。

髪はボサボサ、綺麗な顔も疲れが出て紙のように白い。


それでなくても華奢なのに

申し訳なさそうに萎縮して更に小さく見える。


僕の声にはっとするとこっちに向かって走り出した。。

「あ！」膝に力が入らないのかガクっとよろめく。

「ルハニヒョン。。」それでも必死に走ってくる。

「ルハニヒョン！！ 僕、ごめんなさいっ！！」


その顔を見て、僕の中のいろんな思いがわっと溢れてくる。

怪我がなくて良かった。。。

とにかく飛び込んできた体を抱きしめた。


「バカ。。 こんな時間まで何してたの。。」

「ヒョンごめんなさい。。っ！」

「るぅこそ、ごめん。 るぅの方がバカだ。

一人で行かせたりしなきゃ良かった。。。 ごめんねアッシュ。」

「ヒョン。。」


「もう絶対危ない目には会わせないから。。」


・・・・・・・



待ち合わせたコンビニ前。

すべてにおいて要領のいい僕のことだから

二人走って追いかけて来たけど華麗にまいてやった。


さぁ〜て。。アッシュは後どれくらいかかるかな。。


。。。余裕で待っていたけど、それから20分。。

30分。。待っても待ってもアッシュは来ない。

携帯も通じない。

ミンソクに電話しても、宿舎には戻ってないし電話もないと言う。。

え、何？。。。どうしちゃったの！


徐々にいろんな想像が頭の中をかけめぐりだす。。

迷子。。？

あいつらにつかまって、ケガさせられてない？

まさかの事故？ へンな奴らに絡まれてるとか。。？

次々に浮かんでくる自分の妄想に押し潰されそうになる。


「ミンソガ！ 僕どうしよう！」

ﾐﾝｿｸ「ルハナ落ち着いて。 ジュンミョンはその辺詳しいだろうから

今連れてそっち向かう。」

バタン。

ﾐﾝｿｸ「ジュンミョン。。悪いけどちょっと来て。

追っかけをまこうとしてアッシュが迷子になったらしい。」

EXO 『は？』


。。。で、現在に至る。。。



帰り道、僕はアッシュとしっかり手をつないでいた。

「僕タクシーもまいたんだよ♪」なんて、今になっては

そんな風に笑ってるけど。。あんな思いは二度と、ごめんだ。

アイドルになるってのに道端で無防備に寝込んでるとかも。ありえない。


はぁ。。

しばらくは鍵付の部屋にでも閉じ込めておきたい。

そしたら、安心してられるのに。。

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