素直シュールな彼女２

Cool ページ23

セヨンに「女の子みたい。。にかわいいですね。」

と言われて心臓が止まるかと思った。

だってその眼差しは、僕を射るような、試すような目だ。


絶句していると、 ふっと表情が和らいだ。

「私、オッパのファンになっちゃったみたい。

応援してますから〜〜♪ ファイティン。」

とりあえず立ち去ってくれたことにほっとした。


何か知っているのだろうか・・？

なんだか胸騒ぎがしたけれど。。いや、知られているはずがない。

僕のことはメンバーだってジュンミョニヒョンしか知らないんだ。


大丈夫、大丈夫。。自分に言い聞かせる。

でも。。これからはもっと気をつけなきゃ。。



家に帰ってからも僕は上の空でいたみたいだ。

呼ばれていたのにも気づかなかった。


「。。ヒョン！」

「わっ！」目の前にアップのジョンイナの顔。

「。。何度も呼んだのに。。」

「ご、ごめん。」

「。。どした？ 撮影うまくいかなかったの？」

「ううん。 撮影は一発ＯＫもらったよ！」

「じゃ、どうして。。？」

「う〜ん。。」 なんて言ったらいいんだろう。

まさか、僕が女じゃないかとばれそうな気がして心配、

とか言えないし。。


いつの間にかまた難しい顔してたみたいだ。

ジョンイナの人差し指で眉間のたてじわを伸ばされる。

「跡がつくからだめだよ。」

ニッと笑いながら言った。

「ヒョンは。。すぐ表情変わるから面白いよね。」


「そんなことない。。」言いかけてはっとする。

そうだよ！ 戻ってこい昔のアタシ！ いや僕！

いちいち顔に出てしまったら今日みたいな時にまた対処できない。


「こ、これからは神秘性が売りになるし、普段からクールな僕になるよ！」

優しい家族みたいなメンバーに囲まれてガードが下がりきっていた。

。。これはいけない。

今後はすぐ表情に出さないぞ。 ま。。ビーグルヒョン達相手なら

「へー。。」と「ふーん。。」で後は勝手にしゃべってくれるし。。

。。あーだこーだと頭の中でシュミレーションしているうちに

忘れてた。。



「 。。へえ。」ジョンイナの片唇があがった。

え？ なんかへんなスイッチ入ってませんか？

嫌な予感。。

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