舞い踊るは白鳥【HiGH&LOW THE WORST】

episode32 ページ34

葉月side


団地の中に入った私は片っ端から石を投げるキドラを仕留めていく


ていうか高所からの石とか卑怯すぎる！！
薬やってる奴らに何言っても通じないけど！



.



.

最後の奴を倒した時、ふと通った部屋の中に1人の男が倒れているのが目に入った

『(服装的に鳳仙でも鬼邪高でもない…でも誰も居ない部屋で1人で倒れてるなんて…)…貴方、大丈夫？ねぇ』


何故かほっとけなかった私はその人に近寄って体を揺らした





？「…う……いっ…」

『ちょっと…ほんとに大丈夫？私の声聞こえる？』

？「……おまえ…は…」


私の声に顔を上げた男の顔面は傷だらけだった

『貴方ここに1人で倒れてたんだよ？…一体何があったの…』

？「……俺の事はほっておいてくれ…」

『はぁ？あ、ちょっと！！』


そのまま男は私が入ってきた入口からフラフラと出て行ってしまった


『…なんだったんだろ…』


金髪に赤色のスカジャン…味方じゃないのは明らかだったけど、あのやつれて疲れが滲み出ていた顔は何故か頭の中から抜けなかった

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