REPARO 8 ページ8
「ふーん……そう。僕、フレッドとジョージがまたふざけてるんだと思った。じゃ、君、本当にあるの…ほら……」
ロンはハリーの額を指さした
ハリーは前髪をかき上げて稲妻の傷跡を見せた。ロンとAはその傷跡をじっと見る
『これが「例のあの人」のか……』
「うん。でも何にも覚えてないんだ」
「何にも?」
ロンが熱っぽく聞いた
「そうだな……緑色の光がいっぱいだったのを覚えてるけど、それだけ」
ロンはうわー……と声を漏らし、じっと座ったまま暫くハリーを見つめたが、慌てて窓の外に目をやった
「君たちの家族はみんな魔法使いなの?」
『あぁ…多分そうだと思うよ』
「ママの
「じゃ、君達なんか、もう魔法をいっぱい知ってるんだろうな」
『君はマグルと暮らしていたんだってね。どんな感じだった?』
ハリーはため息をつきながら話し出した。
「酷いもんさ…みんながそうだって訳じゃないけど。おじさん、おばさん、僕のいとこはそうだった。僕にも兄弟が四人もいればいいのにな」
「六人だよ。」
ロンの顔が何故か曇った
「ホグワーツに入学するのは僕達で六、七人目なんだ。期待に沿うのは大変だよ。上の兄弟達が優秀だから僕達も期待されてるんだ。新しい物も貰えないし……制服も、杖も、それに…ペットまで」
ロンは上着のポケットに手を突っ込んで太ったネズミを引っ張り出した。ネズミはぐっすり眠っている
『…!スキャバーズじゃないか。パーシーのネズミじゃなかった?』
「僕が貰ったんだ。パーシーがふくろうを買って貰ったから…Aはペットなんて欲しがらないだろうってママが言ってたし、それに僕が弟だから僕が貰うことにしたんだ。」
『……確かにペットは要らなかったかもね』
「とっても役立たずなんだ。寝てばっかりいるし。僕んちにはお金の余裕が…だから僕にはお下がりのスキャバーズさ」
ロンは耳元を赤らめて言った。
喋り過ぎたと思ったらしく、また窓の外に目を移した
するとハリーは自分も同じような感じだったと、ロンを励ました。おかげで少し元気になったようだ
「____それにハグリッドが教えてくれるまでは、僕、自分が魔法使いだって事全然知らなかったし、両親の事も、"ヴォルデモート"の事も……」
その言葉を聞いた瞬間、ロンは息を飲み、Aは驚いた顔をした
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未完成な考察者(プロフ) - 新作の通知が来て飛んで跳ねて落ち着いたので見に来ました。初見ですけどすごい好きです (2022年10月24日 21時) (レス) @page17 id: 660614e350 (このIDを非表示/違反報告)
oyz031(プロフ) - とても面白く永遠に読めてよかったです。続き待ってます。 (2022年10月23日 16時) (レス) @page17 id: b0d40fc9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りばーれ | 作成日時:2022年8月12日 14時