▲△93 ページ7
『おっすクローニン、元気してるか？』
｢これはA嬢、久しぶり｣
『おー、嬢って呼ばれたのいつぶりだろう』
｢とても身長が伸びたようで｣
『いや、そこまで久しぶりじゃないだろ。
こちとら中学生んときから伸びてないんだぞ』
｢菓子いただくよ｣
『ボケ？ ボケなのか？』
｢お嬢は元気に過ごしてるか？｣
『元気だよ。
あー、最近ゴタゴタがあったからな、陽太郎に会わせてあげられてねーな……本部長に提案しとくわ』
｢それはありがたい｣
｢『ゴタゴタ』って、大規模侵攻のことかしら？｣
『それと、その余波だな』
｢そういや、ガロプラからの侵攻があったって聞いたな｣
『それも含めて、この数ヶ月でボーダーの体制がすげえ変わったんだよ』
｢それは、悪いこと……だったのかしら？｣
『どうだろうな。
どっちにも利害があるし、私みたいな中立の立場じゃ何とも言えん』
『ま、玉狛の後輩たちがやったんだから、応援するけどな』
｢さすが元·玉狛所属｣
｢A先輩、修たちが来ましたよ｣
『お？』
｢あ、こんにちは｣
｢ふふ、噂をすれば、ね｣
『おー、お疲れ様。菓子食べていいぞ』
｢いただきます｣
｢食い物か？｣
｢A！｣
『びっくりしたあ』
｢若、ヒュース｣
『なんだ、ずっといたのか』
｢ずっと昼寝してましたよ｣
『静かだったからてっきり、ゆりちゃんとクローニンと、京介と私の、4人しかいないのかと思ってた』
｢あら、支部長とレイジくんもさっきまでいたのよ？｣
『林藤さんは今頃会議でしょ、レイジさんは知らないけど』
｢そういえば、桐絵ちゃんと栞ちゃん、迅くんも遅いわね｣
『2人は学校だろうけど、迅は本部だろ。
あいつ無職だし』
｢あの迅さんをそんな風に言えるの、A先輩くらいっすよ｣
▽▲▽▲▽▲
『次、水曜日だったか？ 頑張れよー』
｢あ、はい、ありがとうございます｣
『じゃあねー、ゆりちゃん』
｢入江さんは何か用があったんですか？｣
｢私たちに労いをしに来てくれたのよ｣
｢ああ、スカウトの……え、それだけですか？｣
｢そうみたい、ふふ｣
｢(入江さんって、実は暇なのかな……)｣
｢ご機嫌だったから、帰っても遊びに行くんじゃないかしら？｣
｢(やっぱり暇なんだ……)｣
△▼△▼△▼
『〜♪』(機嫌が良い)
『帰ったら模擬戦でもやりに行こっかなあ〜』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2023年6月13日 20時
