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『──じゃあ、ちょっと運営の方に顔出してくるから』
｢おー、いってらっしゃーい｣
『……火事とか起こすなよ、ヒカリ』
△▼△▼△▼
(用事後)
───2月23日·本部·廊下
｢A！｣
『あれ、夏凛じゃん！ おかえり』
｢久しぶり！｣
『スカウトお疲れ様、みんな元気？』
｢これから嬉々として来るわよ、きっと｣
｢Aさーん！｣
｢ほら来た｣
『すげーな』
｢久しぶり、A。
報告書、ここで渡しちゃってもいいかな？｣
『ああ、ごめん片桐。
今日日曜だから管理室開いてないし、探させたか？
わざわざありがとう』
｢全然。はは、普通の名前で呼ばれるのも久しぶりだね｣
『あー、そういえば変なあだ名で呼んでたの忘れてたわ』
｢変なあだ名って自覚はあったのね……｣
『雪丸と桃っちは？』
｢さあ？｣
｢まあ、雪丸はランク戦じゃないかな？｣
『また戦闘狂が……』
△▼△▼△▼
───2月23日·本部·自室
『──あれ、ヒカリまだいたのか、とっくに帰ったかと』
｢マンガとこのソファーがあるからな！
どんだけでも過ごせる｣
『それ気に入ってるよなあ、おもしろいけど』
｢おまえは17歳だけど、古めのマンガばっか持ってるよな｣
『まあ、全部もらったものだからな』
｢そうなのか？｣
『ヒカリが読んでるそれも、もらいものだし』
｢ふーん｣
ピロン♪
｢ケータイ鳴ったぞ？｣
『えー、こんなときに会議のメールとかだったら萎える』
｢あきらめろー！｣
『……あれ、何もないわ。
ヒカリのケータイじゃない？』
｢あ、ホントだ。
カゲから、今からウチに来ねえかって｣
『今から？ ｢かげうら｣ってどこだっけ』
｢あそこだ、あのー、梅見屋橋の方｣
『まあ、行けなくはないか。
着替えるからちょっと待ってて』
｢おー｣
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作成日時：2023年6月13日 20時
