24.朝チュン ページ25
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「んっ…」
目を覚まして、ゆっくりと身体を起こす。
カーテンから漏れる光…朝だ。
隣には、ベッキョンがすやすやと眠っている。
昨日、あれから…
『んっ…いたっ…』
『ごめん、ゆっくり、する…』
『あぁっ‼︎べきょ、っ‼︎』
『っ、やば、A…でるっ…んんっ‼︎』
えっち、したんだ…ベッキョンと。
はじめてえっちした、感想？
『大丈夫？A…痛くない？』
『可愛い…もっと声出して』
『っ…はぁっ…好きっ、Aっ…‼︎』
ベッキョンは、行動も、言葉も、あったかくて。
気持ちよくて、幸せ、だった。
改めてベッキョンの方を見下ろす。
すやすやと眠る顔は子犬みたいに可愛くて、でも布団から覗く身体は男の人のもの。
肌、きれい…。
そっと、頬に触れた時。
「んっ…」
ベッキョンの眉間に、皺が寄った。皺までも綺麗だ。
ゆっくりとその瞼が開く。
「んーっ…A、起きてたの…？」
「うん。私もさっき目が覚めたところ」
「そう…ふわぁ…」
ベッキョンは大きなあくびをしながら私と同じように上半身を起こすと、なだれ込むように私に抱きついてきた。
「覚えてる…？昨日の、こと」
そう、ボソッと聞いてきた。少し不安そうな口調で。
「うん、覚えてるよ」
「…そっか、良かった」
安心したようなため息をこぼすベッキョン。ぎゅっ、と、私の身体に回す腕に力が籠る。
「どうだった？はじめての…えっち」
「んー…良かったよ」
「…それだけ？」
「それだけ…って？」
「…いや、うん…」
ベッキョンは口籠る。
ベッキョンとそういうことをしたからといって、私たちの関係性が変わることはない…たぶん。
普通は、変わるものなのかな？分からない、普通なんて。
でも、気持ちよかったし、幸せだった。
大切にされてる感じがした。
大切にされてる…これが、愛されてるってことなのかな。
だとしたら、すごく良いものだな、愛って。
…けれど。
「ふわぁ…お腹すいた…こんな時間か。朝ごはん食べて薬飲まなきゃ」
薬。
そうだ。ベッキョンが私を愛してるのは、私の作った薬を飲んでいるから。
忘れちゃいけない。
薬が無ければ…きっと、この関係は続かない。
「Aは？お腹すいた？」
「…うん、すいた」
「そっか。じゃー適当に冷蔵庫の中のもの食べるかー」
ベッキョン1人じゃ…もし薬の効果が切れた時、どうする？
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作者名：LUKE | 作成日時：2022年2月6日 2時
