12.メイン ページ13
＜ベッキョン＞
わっほーい！！
Aさんが出ていくのを見計らい、ふかふかのベッドにダイブする。
ヤバい、最高すぎる。
毎晩このベッドで寝れんの！？安眠確定演出じゃん。
このまま眠りにつきたい…けど。
送っておいた段ボール。3ヶ月住むだけだから、そんなに多くのものは持ってきてないけど…。
荷解きをして、あっという間に自分の部屋に染め上げる。
よし。
で、準備できたらリビングに来てって言われたよな。
Aさんの言葉を思い出して、リビングに向かう。
「あ、終わりましたか？」
「はい！」
Aさんはリビングのソファに座って、俺を見ると読んでいた本を閉じる。
表紙的に…なんか、恋愛ものっぽい。Aさんってそういうの好きなのかな。
「えぇっと…色々決めないとですね。何か一緒に住むにあたって、これは守ってほしい、とかありますか？」
「守ってほしい、ですか…俺はあんまり。Aさんは？」
「私は…まぁ、できるだけリビングで過ごしてほしい、というくらいでしょうか」
一緒に住むのだから、お互いのプライバシーのこともあるし、色々決めたい、ということで話し合う。
料理はお互いあまりできないらしいから、基本買ってくるか外食。
Aさん的には、俺と一緒にご飯を食べたいらしい。特に断る理由も無いし、了承する。
お風呂は俺が先で、Aさんは長いから後。
洗濯はそれぞれでして、掃除は基本Aさん、お風呂掃除だけ俺、ゴミ捨ても俺。
など、色々と2人で決めていく。
そしてなんと、この同居生活中にかかる費用全て、Aさんが負担する、とのことだった。
…いいんすか。お言葉に甘えちゃって。
「以上で…あと、何かありますか？」
「えぇっと…薬とか、健康診断とかはいつですか？」
「あー…薬は、毎日朝食後に。健康診断は毎晩寝る前に行いましょう」
「分かりました」
あくまで、これが、メイン。それを忘れないようにしないと。
3ヶ月間、不安なことが無いわけじゃないけど、できる限り楽しもう！
「あの…できれば、同い年なので、呼び捨てで、タメ口でもいいですかね…？」
恐る恐る、Aさんはそう聞いてくる。
「あ、そうなの？そういうことなら、もちろん！」
「よかった…じゃあ、よろしく、ベッキョン！」
にっこりと微笑むAさん…じゃなくて、A。
…やべ。こっちがメインになりそ。
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作者名：LUKE | 作成日時：2022年2月6日 2時
