7.好奇心が勝つ ページ8
＜ベッキョン＞
「ああっ、んっ、んぁっ…！！」
「はぁっ…ん、んっ…」
バックで、犬の交 尾のように、腰を掴んで激しく彼女を突く。
…やっぱり、何度しても、身体の相性は最高。
俺のにぴったりとくっついてくるAの中…。
そして何より、いつもクールで堂々としているAを、こうやって後ろからガンガンと犯 すことで支配している感じが、たまらない。
それも含めて…彼女とのセ ックスは、最高なのである。
だから…
彼女の可愛い一面を知ってしまったら、その楽しみが、無くなるぞ、ビョンベッキョン、と。
そういう気持ちが、あるのに。
あの時の笑顔と声が、頭にこびりつく…くそ、こんな時に。
「んあっ、ちょ、激しっ…！！」
自分の中の邪念を消すように腰を振る。
お互いプライベートには干渉しない、が暗黙の了解じゃないか。
会社の同僚で、あんまり職場内恋愛がよしとされていない雰囲気で、お互い惚れても困るし変に関係を探られるのも面倒だ、と。
しかも、恋愛を仕事に持ち込む、なんて、Aが1番嫌いそうなことだし。
俺、器用じゃ無いから…もし…
もしも！Aと付き合うー、なんてことがあったら…うん、公私混同しちゃいそう…
っ、だからっ！！！
「もう、ちょっとっ、んぁっ…やさしくっ…！！」
「ごめん、むりっ…っく、でる…！」
激しく打ち付けていた腰は限界で。
ゴム越しに、彼女の中で果てる。
「…っはぁ…最悪…」
俺が自身を抜くと、Aはそう言いながらそのままうつ伏せになった。
「ごめん…疲れた…？」
俺は自身の処理をして、Aの顔を覗き込む。
Aはこくりと頷いた。
「ごめんね…」
「はぁ…明日も仕事なのに…」
Aはそう言いながらのそのそと起き上がろうとする。
「疲れてるんなら、もうちょっと寝てなよ」
「いや、早く帰らなきゃ」
「どう、して…？」
聞いても、いいのか…？
そう思いながら言ってみる。
「言う必要、ある？」
…出た、口癖。『〜の必要、ある？』
それで、大体の人はその圧に黙ってしまう、けど。
「もしかして…ビビ、ちゃん…？」
なんだか勇気を出て、聞いてしまった…好奇心の方が勝った、ってやつ。
Aは少し目を開く。
「…早く帰ってあげないと、寂しいでしょ」
ボソッと呟くAに…また、胸の奥がキュッと締まった。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年11月6日 6時
