40.甘いデザート ページ41
＜ベッキョン＞
「ご主人、可愛いー！」
ちゅーっ、とほっぺたにキスすると。
「…ご、ご主人、じゃ、ないでしょ…っ」
「え？」
「付き合うって…言ったじゃん…」
Aが、あまりにも可愛い顔でそう言うから…俺は、耐えられなくなって。
「ちょっ、きゃっ！！」
「寝室どこかなー…」
俺は見事な嗅覚で一発で寝室を探し当て、ベッドにAを下ろし。
甘いデザートの時間を、堪能した。
「あー…お腹いっぱい…」
「ったく…晩ご飯の最中だったのに…」
生まれたままの姿で布団にくるまるAを、布団ごと抱き締める。
「ふふっ…でも、Aもお腹いっぱいでしょ？」
「…まぁ…」
「お、素直！」
「や、やめてよ…」
俺が茶化すと、Aは恥ずかしそうに布団で顔を覆った…
うん、可愛い！！最高！！！！
思えば…俺たちは、さっき恋人になったばかり…。
今までも、身体の関係はあったけど…
今までのどのえっちよりも、満たされる気持ちになって、ほんと、お腹いっぱいだった。
張り切って2回もしちゃったし！
布団をそっとめくって、Aの顔を見る。
Aは、疲れたのか、うとうとしていた。
「寝ていいよ。ここ、ホテルじゃないし、気にしないで」
よしよし、と頭を撫でる…と。
「ん…ベッキョン、見送、らないと…」
そう言って、一生懸命目を開けて起き上がろうとする…え。
「え、俺…泊まっちゃ、だめなの…？」
「あ…」
Aはあんぐり口を開ける。
「明日休みだし…俺、このまま泊まる気で、いたんだけど…だめ？」
「…っ、いい、よ…」
「やったぁ！」
「ちょっ！！」
俺はAの布団を剥いで、潜り込む。
一緒の布団に入ると、Aの顔が近くにあって…ドキドキする。
そっと頬をなぞると、Aはくすぐったそうに、デレッと笑った。
「ふふっ…可愛い…」
甘いなぁ〜…いやぁ、甘い！！
A…恋人の前では、デレデレなのかな…わぁ…いいなぁ…。
「き、今日は、もうしない、からね…！」
Aは俺のニタニタした表情を見たのか、そう言う。
「…うん、しない」
これまでとは違って、身体目当てじゃない、から。
…本当は、いくらでもできるけど。
我慢して…
「おやすみ」
そう囁くと、Aは満足そうに笑って、目を閉じた。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年11月6日 6時
