24.お触り禁止 ページ25
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「はぁーっ！！なんで！？ヌナ！！！おんなじ職場の男は！！ダメ！！！」
「だぁから！！恋愛する気はないってば！！！」
「本当に！？さっきからの反応、おかしいけど！？」
「しない！絶対！！！」
「じゃあ一昨日の男とはどういう関係性！？」
「それはっ…ただの…」
「身体だけの不純な関係性ですか？」
「っ、もう、不純って言わないで！！お互い合意の上！！お互いパートナーができたら解消するって約束だし！！」
「そうだとしても！！なんでおんなじ職場の人に手ぇ出すかなぁ！？」
「恋愛じゃないし！！職場には隠してるから大丈夫！！！」
「はたから見りゃ恋愛関係がそうじゃないかなんて分かんないからね！？それに、恋愛に発展する可能性だってゼロじゃないんだよ！？」
「ありえない！！彼は犬だから！！！」
「…は？」
言い合いの最中…Aヌナから出た言葉に、俺は思考が止まる。
「…犬？」
「…だと思えって、彼が」
「え…いや…は？」
「犬だと思って好きな時に撫でていいって言ってくれたの」
「…それで、ヌナ喜んでたの？」
「っ…い、意外と、撫で心地が良くて…っ…、ほんと、子犬みたいでっ…」
「…ヌナ、そいつ、相当ヤバい奴だよ」
「…セフナには関係ない」
Aヌナはプイッとそっぽを向いた。
…なんだ、その男。
「名前は？」
「…セフナには関係ない」
いっつもそればっかり…俺が、どんだけ心配してると…！！
「…はぁーっ…！！！」
「え、ちょっ！！」
「くぅん…」
俺はヌナが撫でていたビビを取り上げる。
「ヌナ、しばらくビビのお触り禁止！！！」
「…はぁ！？なんで！？」
「ちょうど仕事も忙しくなくなってきた頃だし。そろそろ俺、自分の家に戻ろうかな〜」
「なっ…ちょ、待ってよ、セフナ！！ビビは置いてって！！」
「ビビは俺の飼ってる犬だから！！！…ったく…ちょっとビビで元気になったと思ったら変な男に手出して…反省してください」
「は、は、反省…」
「その男と縁切る…は、職場同じなら無理だと思うけど、正常な関係に戻ってください」
「せ、正常…」
「うん。あとちゃんと恋人作って」
「こ、恋人…」
ヌナの目が泳ぐ。
「パートナーができたらその男との関係は解消なんでしょ？恋人がいないから変な男に引っかかるの。純粋な恋をしてください」
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年11月6日 6時
