7.自己紹介 ページ8
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「ベッキョン、さん…」
「はい！歳は28、職業はゲームプログラマー！結構有名なゲーム作ったりしてるんですよ〜！年収は800万円！趣味もゲーム！あと…休みの日は…ゲームしてるなぁ…」
「へ、へぇ…」
…合コン？
聞いてもないことをペラペラと話すベッキョンさんは、第一印象そのまま、明るくて人懐っこくてコミュ力が高そう。
「はい、次はAちゃん！」
「え！？えっと…歳は23、職業は…ここの相談屋でセフンさんの助手として働いてます…趣味は…家事？あとは美術館行ったり、読書…最近は読んでないか…あと、休みの日何してるかとか年収いくらかは言うの難しいです。そのくらい、仕事が無くて休みが多すぎるので…」
「ははっ、そっか！」
ベッキョンさんは時折相槌を打ちながら、にこにこと笑って聞いてくれる。
明るいし、聞き上手だし、顔もいいし、ついでに年収も良いし…こんな人を振るなんて、よっぽどの女の人だったのかな…なんて。
「セフンさん、っていうのは、さっきの男の人のこと？」
「あ…はい。歳は26、職業はここの相談屋、好きなものはバブルティー、趣味は音楽を聞くこと、普段はよく寝てます。自称、人より人生経験が豊富らしくて、この相談屋を始めたらしいです」
私がそう言うと、ベッキョンさんはくすくすと笑った。
「え…なんですか…？」
「Aちゃん…セフンくんのこと、好きでしょ？」
ニヤニヤしながらコソッと言うベッキョンさん…
…な。
「な、な、なんで、ですか！？」
「ぷっ、あはは！！わかりやす！！だって、自己紹介よりすらすらとセフンくんの紹介するんだもん！よっぼど好きなんだなぁって！」
ベッキョンさん…洞察力、すごいな…。
「…何、仲良くなってんの」
そこに、セフンさんが機嫌悪そうな表情で帰ってきた。
「あ、セフンくん、お腹の調子はどう？」
「え？」
「お腹押さえてたし、トイレも長かったし…体調悪くなったのかなって思ったんだけど」
「…大丈夫です」
お腹…別に、痛そうには見えなかったけど。
「で、何話してたの」
「えっと…自己紹介…？」
「そうそう！それで仲良くなったんだよね、Aちゃん！」
「え、えっと…」
オーラを感じて恐る恐るセフンさんを見ると…見たこともないほど不機嫌そうな顔で私をジロっと見ていた。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年10月6日 22時
