48.過去の恋から ページ49
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チャニョリオッパは、ルックス抜群で楽器も上手で優しくて明るくて元気で…モテる要素しかないような人だった。
近所に住んでいて、よく遭遇する度にチャニョリオッパから私なんかに、気さくに話しかけてくれた。
そんな完璧な人に、私はゾッコンで。
5歳差、なんて気にせずに、恋をしていた。
でも、ある日、チャニョリオッパが彼女と歩くのを見て…
一途だった私は、もの凄く、人生で最大の、ショックを受けた。
私は、チャニョリオッパから見れば、子どもだったんだ。恋愛対象にすら、入ってなかったんだ。
美人でスラッとした彼女を見て…本当に、トラウマな程だった。
…それ、今にも影響してるんだよな…セフンさんに子ども扱いされたくないっていうところに…。
そして、チャニョリオッパほどの人を好きになって…理想が高くなってしまってたから、他の人を好きになることもできず。
恋なんてもうしない！ていうか、できない！！
と思っていたところ、セフンさんに会って、久しぶりに恋をして。
だから…ギリギリ、今こうやってなんとかチャニョリオッパと話せてる。
「あ、ちなみにチャニョル、今フリーだよ！」
…いや、それを言われても…。
「…それが何ですか…バカなんですかベッキョニオッパ」
「お〜言うようになったねぇ、Aちゃ〜ん！？」
悪戯っぽく笑うベッキョニオッパ…私も、つい笑ってしまう。
「Aちゃん、セフンに一途だもんね！チャニョルのことはもうどうでもいいか！」
「ど、どうでも…」
そう言われると…チラッとチャニョリオッパの顔を見ると、歯を見せてニコニコと楽しそうに笑って私を見ていた…
いや、未だにドキドキする！！！
「お、チャニョル、これは可能性あるかもよ〜？」
「まじか！嬉しいな〜」
はは、と笑うチャニョリオッパ…いや、冗談だとしても心臓に悪いのでやめて下さい。
「セフンっていう人は、俺より良い男なの〜？」
「え、えーっと…」
チャニョリオッパとセフンさん…いやいや、比べられない。タイプが違いすぎる…！！
「比べられないよね〜Aちゃんは、セフンにゾッコンだからね〜」
チャニョリオッパへの恋から学んだことと未だに成長できてないことが、１ずつある。
学んだのは、子どもだと思われちゃだめだ、ということ。
成長できてないのは…一途で、その人しか見れなくなること。
散々…傷ついたはずなのに。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年10月6日 22時
