31.なんなんだ ページ32
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…なんか、セフンさんの様子が、おかしい。
いや、ベッキョンさん…ベッキョニオッパが来てから、ずっとなんだけど。
今までは、ずっと不機嫌そうに寝室に籠ってたのに…。
「ふわぁ…A、膝枕〜」
ベッキョニオッパがいるのに、昼間、堂々と事務所のソファで私に膝枕をしてもらっている。
しかも。
「あ、ねーねー、見て見てAちゃん、セフン！この物件良くない？」
「おー、家賃高っ。さすがベッキョニヒョン」
ベッキョニオッパは新しい家探し始めるわ、なんだかセフンさんと仲良くなってるわ…。
私の知らない間に、何があったの…！？！？
「さっそく不動産屋さんに電話してみるー！！」
なんて言いながら、ベッキョニオッパはスマホを持って事務所を出て行った…。
「…あ、あの、セフン、さん…？」
「オッパ」
「あ…」
ベッキョニオッパ、は言えるのに、セフニオッパ、はまだなんか抵抗があるというか緊張するというかで…ついつい、さん呼びしてしまう。
「セフニ、オッパ…」
「うん、なに〜？」
私の膝の上でふにゃっと笑ってこちらを見上げるセフンさん…なんかこの笑顔見るの、久しぶりな気がする。
「えっと…なにが、あったんですか…？」
「なにが、って？」
「えっと…」
ツッコミどころ多すぎて…。
「うーん、ベッキョニヒョンは、元カノへの未練を断ち切って新しい家探すって！良かったね！俺とAの2人きりの生活が戻ってくるよー！」
嬉しそうにしているセフンさん…べ、ベッキョニ、ヒョン、か…。
「未練断ち切ったって…ベッキョニオッパが彼女さんを怒らせるようなことしちゃったんじゃなかったの？」
「ううん、ヒョンは悪くなかったんだけど…あぁ、これ以上は、Aは知らなくていい！」
「え？」
「じゃないとAが寝てる内に話したのが無駄になる…」
…どういう意味だろう。私に聞かせられないようなこと、話してたの…？
「Aちゃんは真っ直ぐで綺麗で純粋なままでいてね〜！」
「は、はぁ…」
笑顔が引き攣る…なんなんだ、ほんと。どういう意味ですか。
「ふーっ！ただいまー！空きあるって！明日にでも内見行こっかな〜」
「おー、おめでとうベッキョニヒョン！これでうるさいヒョンともおさらばか〜」
「セフン、散々な言いようだな…」
…ほんと、なんなんだ。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年10月6日 22時
