26.嫌われたくない ページ27
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「あとは〜こんなのとか、どう！？」
「いやっ、セクシーすぎますって！！刺激がっ！！」
「こんくらいしないとセフンはダメかもねーだってお風呂一緒に入っても興奮しないんでしょ〜？」
「うっ…」
私はベッキョンさんの隣に移動して、ノートパソコンで一緒に色々と服を見て、すっかり盛り上がっていた。
む、胸元空きすぎでしょ、この服…。
「これ着て、誘惑すんの！寝てるセフンの〜ベッドに〜上って〜？」
「ち、ちょ、やめてくださいよっ！！」
「いって！Aちゃん意外と力ある！！」
なんて、ベッキョンさんは恋愛経験ほぼ皆無の私をからかってきたりして。
なんだか楽しそうにしてる…私も、楽しいけど。
「意外と大胆な女性が好きなのかもよ〜？」
「い、いや、でも、引かれちゃったら…」
「そんなの考えてたら一生このままだよ？」
「で、でも…」
セフンさんに、引かれて…嫌われるなんてことがあったら…、
「嫌われたく、ないです…」
ぎゅっと、膝の上で手を握る。
セフンさんに嫌われちゃったら…私には、今、居場所がここしかないし…。
何より、セフンさんは私の大きな心の支えなんだ。
それが無くなるのは…怖い…。
「Aちゃん」
ベッキョンさんが、膝の上で握った私に、自分の手を軽く重ねる。
「Aちゃんは、自分が思ってるより魅力的な女性だと思うよ。もっと輝けるはず。自信持って！ファイティン！！」
ベッキョンさんは、子犬のように可愛らしく笑った。
なんだか…胸のもやもやが晴れるほど、爽やかな笑顔だな。
「…ありがとう、ございます」
私も、少し口角を上げてみる。
「やっぱり、Aちゃんは笑顔が可愛いよ」
重ねられていた手で、ベッキョンさんは私の頭を撫でる。
「セフンが大事にしたくなる理由、俺も分かる気がする」
よしよし、と撫でられると…なんだか、子ども扱いしてくる人が増えた感じ…。
「あ、あの、ベッキョン、さん、」
「あー…ベッキョンさん、じゃなくてさ…オッパって、呼んでほしいな〜」
「お、オッパ…！？」
「うん！…だめ？」
せ、セフンさんですら、オッパって呼べてないのに…。
「ほら、言ってみて！ベッキョニオッパ〜って！」
「べ、ベッキョニ、オッパ…」
「おぉ〜！よく言えました！！」
またよしよしと撫でてくるベッキョンさ…ベッキョニオッパ…
こ、これで、いいのか…？
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年10月6日 22時
