桔梗を探して 7 (ページ7)

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298.1人ずつ、向き合うページ7

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「ミンソギオッパ！！！」

チャニョルら全員がミンソクの部屋に着くと、ミンソクはチャニョルの母に支えられて椅子に座っていた。

ミンソクは薄目で、皆の顔を見る。

「…1人ずつ…話が…したい…ここに来たのが、遅い順に…ベッキョンから、いこうか…」

「ミンソク…」

「ベッキョン以外…出て行ってくれ…Aも…」

ミンソクはチャニョル母に向けて言う。

皆察したのか、頷いて…ベッキョン以外、部屋を出た。

「なぁに、じいさん」

ベッキョンはミンソクの向かいのソファに座る。

「お前は…俺に、似てる…」

「やだよ、俺酒弱いし」

「はは…確かにな…」

「似てないから。Aの代わりを作ったりしないし…もう薬で人を傷つけることもないよ」

「…そうか。はは…安心したよ…」

「そんだけ？」

「あぁ…ベッキョンは、俺に言うことは、ないか…？最後、だぞ…？」

「…未だに、死ぬわけないと思ってる俺がいるんだ」

ベッキョンは机の上のグラスを見る。

「死ぬのか、あんた」

「…あぁ、死ぬよ…」

「楽しかった？最後の俺とのお遊び」

「あぁ…楽しかった…」

「…そう」

ベッキョンは立ち上がる。

「次は、ジョンデ？」

「あぁ…そうだね…」

ベッキョンは、なるべくミンソクの顔を見ないようにして、部屋を出た。

入れ替わりで、ジョンデが入ってくる。

「ミンソギ、ヒョン…」

「ジョンデ…お前は、最後まで、俺の味方でいてくれた…」

「そんな…そんなんじゃ、ないよ…」

「お礼が、したい…」

「お礼？」

「机の、1番上の引き出しを、見てみろ」

「引き出し…」

ジョンデは急いで机に向かい、引き出しを開ける。

「…完済、証明…？」

「俺にとっては…毛ほどもない金額だったよ…」

「そっか…俺はその毛ほどもない金額で苦しんでたんだね」

ジョンデは、笑う。

「…ずるいよ、ミンソギヒョン…」

「俺は…お前の父親のように…なりたかったな…」

「ミンソギヒョン…！？」

ジョンデは驚く。

「…次はギョンスだ。呼んできてくれ」

「…うん。分かった」

ジョンデは完済証明を握りしめ、部屋を出る。

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