桔梗を探して 7 (ページ34)

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＜ジョンイン＞

「俺とレイヒョンの賢さなら楽勝だよ！」

「…セフン、僕は…？」

「ジョンインは頭悪いから戦力外！」

「こら、セフン！」

レイヒョンがセフンを叱ってくれるけど…正直、セフンの言う通りだ。

僕はレイヒョンやセフンやスホヒョンみたいに賢くない。

今持ってる本も、一回教えてもらった内容のやつで…やっぱり分かんなくて教えてもらいに来たんだ。

「ジョンインはAに素直に接することができるから、大事な戦力だよ」

「レイヒョン…」

レイヒョンはにこっと笑う。

僕が考えてること、分かるんだ。やっぱりすごいな、レイヒョンは。

「さぁ、作戦を立てよ～！Aがどうやったらスホヒョンから離れてくれるのか！」

「…そんなの、簡単だよ。Aに、一緒に遊ぼうって言えばいいんだ。Aは俺たちの願いを叶えるのが好きだから、簡単にスホヒョンと離れて俺たちの元に来てくれるはず」

「うん、僕もそう思うよ」

僕はセフンに賛同する…でも、レイヒョンは険しい顔だ。

「果たして、そう上手くいくだろうか」

「…と、いうと？」

「…嫌な予感がする」

「嫌な予感？」

「…いや、それが当たらなきゃいいんだけどね。とりあえず、行ってみようか」

「う、うん…」

レイヒョンは僕たちの知らないことをいっぱい知っている。

レイヒョンのいう嫌な予感、が何かは分からないけど…とりあえず、3人でスホヒョンの部屋に向かった。

　トントン

扉を叩くと。

「はーい！」

中から、Aの可愛らしい声がする。

「失礼しま～す」

レイヒョンが先陣を切ってドアを開けると。

「あ、レイ！…と、ににとふにだ！」

「や、やめろ、ふにって呼ぶの！！！」

反抗期のセフンは置いておいて…

Aとスホヒョンは、ベッドて2人うつ伏せで、１つの本を仲良さそうに見ていた。

チラリとレイヒョンの顔を見る…笑顔、だけど、固まってる。

…ちょっと面白いんだよな、レイヒョンの嫉妬してる顔。

「…どうしたんだよ、3人揃って…」

スホヒョンは僕たち3人を見て戸惑っている。

「え、えっと…」

レイヒョンは言い淀んでいる…いつもは余裕のあるふわふわお兄さんなのに…Aのことになると、余裕なんて無くなるんだ。

「A、僕たちと一緒に遊んでほしいんだけど…」

レイヒョンの代わりにそう言いながらチラリとスホヒョンを見ると、寂しそうに俯いていた。

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